(「河北新報」令和4年7月14日(木)付け記事より引用)
仙台市の詩人大越桂さん(33)が、自身が利用している重い障害のある人の通所施設「つどいの家・アプリ」(太白区)をテーマにした歌「みんなのアプリ」を作詞した。歌の制作は、アプリの開所10周年を記念して利用者の保護者会が企画した。リズム感のある言葉が、さまぎまな障害のある人がにぎやかに過ごす様子を前向きに表現している。
「毎日の一瞬が大事」
お披露目会が8日にアプリで開かれ、利用者や保護者、スタッフら約40人が歌った。歌は「おひさま ぴっかり にっこりこ」と明るいフレーズで始まる。「きもちのいいあさ ぱっちりだ もくもくくもさえ ついてくる」と前向きな言葉が続く。
歌は6番まである。1番の詞は大越さんが考え、2~6番は大越さんや他の利用者、職員らが作った。作曲は、大越さんが宮城県立名取支援学校中学部在籍時に教員だった宮本康志さん(64)=名取市=が担当した。
大越さんの考えた歌詞には、調理場のスタッフも登場する。アプリ管理者の加藤裕絵さんは「縁の下の存在にも目を向けてくれてうれしかった」と話す。今後、イベント時などに歌う予定という。
大越さんは重度の脳性まひで手足が思うように動かせず、介助付きの筆談で創作活動を続けている。詩集「花の冠」「海の石」などを発表し、2011年には詩の一節が、当時の野田佳彦首相の所信表明に引用され国会で読まれたこともある。
大越さんは歌詞に込めた思いについて「アプリの一人一人は違うけど、みんなが一生懸命に生きている。毎日の一瞬がいつも大事」と筆談で語った。
アプリは11年5月に開設された。現在の利用者は約35人。知的や身体など障害が重複している人が多くを占める。当初、21年度中に歌のお披霧日会開催を目指していたが、新型コロナウイルス禍の影響でずれ込んだ。
仙台市の詩人大越桂さん(33)が、自身が利用している重い障害のある人の通所施設「つどいの家・アプリ」(太白区)をテーマにした歌「みんなのアプリ」を作詞した。歌の制作は、アプリの開所10周年を記念して利用者の保護者会が企画した。リズム感のある言葉が、さまぎまな障害のある人がにぎやかに過ごす様子を前向きに表現している。
「毎日の一瞬が大事」
お披露目会が8日にアプリで開かれ、利用者や保護者、スタッフら約40人が歌った。歌は「おひさま ぴっかり にっこりこ」と明るいフレーズで始まる。「きもちのいいあさ ぱっちりだ もくもくくもさえ ついてくる」と前向きな言葉が続く。
歌は6番まである。1番の詞は大越さんが考え、2~6番は大越さんや他の利用者、職員らが作った。作曲は、大越さんが宮城県立名取支援学校中学部在籍時に教員だった宮本康志さん(64)=名取市=が担当した。
大越さんの考えた歌詞には、調理場のスタッフも登場する。アプリ管理者の加藤裕絵さんは「縁の下の存在にも目を向けてくれてうれしかった」と話す。今後、イベント時などに歌う予定という。
大越さんは重度の脳性まひで手足が思うように動かせず、介助付きの筆談で創作活動を続けている。詩集「花の冠」「海の石」などを発表し、2011年には詩の一節が、当時の野田佳彦首相の所信表明に引用され国会で読まれたこともある。
大越さんは歌詞に込めた思いについて「アプリの一人一人は違うけど、みんなが一生懸命に生きている。毎日の一瞬がいつも大事」と筆談で語った。
アプリは11年5月に開設された。現在の利用者は約35人。知的や身体など障害が重複している人が多くを占める。当初、21年度中に歌のお披霧日会開催を目指していたが、新型コロナウイルス禍の影響でずれ込んだ。