(「河北新報」平成22年7月29日(木)付け記事より引用)
障害者の就労支援事業を行うベンチャー企業「ウイングル」(東京)の仙台市内の事務所が、就職面接を想定した障害者向けのメーキャップ講習を始めた。東北では珍しい取り組みで、第一印象も大切な現実に対応する狙い。受講者の評判は「前向きな気持ちで就職活動に臨める」と上々。厳しい雇用環境の中で、就職を目指す障害者に勇気を与えているようだ。
初回の講習は24日、泉区の同社事務所で開かれ、就労を目指して同社の研修サービスを利用する20代の障害者13入が参加。大手化粧品メーカーの講師2入が約2時間、実技指導した。男性は洗顔や整髪、女性は化粧品や道具の特性を踏まえた効果的な化粧法を学んだ。
統合失調症だという青葉区の女性(胎は「目元を整えるだけで、こんなに印象が違うなんて驚いた。普段から社会に出ることを意識したメークを心がけ、就職面接に臨みたい」と喜んでいた。
自信持ち面接を
初めは照れていた男性たちも、鏡に映る自分の姿を見ると次第に真剣な表情に。「面接の時、自信が付きそう」などと好感触を得たようだ。
講師を派遣した大手化粧品メーカーによると、障害者のおしゃれや気分転換のための講習は福祉団体などでも開催しているが、就職活動を目的にした例は珍しい。
ウイングルは2008年3月設立。求職中の障害者を対象にパソコンや電話対応など就職に役立つ研修を行い、模擬面接なども行う。事務所は仙台市内2ヵ所を含め全国6ヵ所。年間に延べ約5000人が通所し、09年度の就労実績は全国で58人で、このうち宮城県内では21入が就労を果たした。
講習担当者で精神保健福祉士の川島泉さん(39)は[面接に限らず、働き続ける上でも身だしなみは大切。企業側の好感度を高め、障害者の社会進出の可能性を広げたい」と話す。
障害者の就労支援事業を行うベンチャー企業「ウイングル」(東京)の仙台市内の事務所が、就職面接を想定した障害者向けのメーキャップ講習を始めた。東北では珍しい取り組みで、第一印象も大切な現実に対応する狙い。受講者の評判は「前向きな気持ちで就職活動に臨める」と上々。厳しい雇用環境の中で、就職を目指す障害者に勇気を与えているようだ。
初回の講習は24日、泉区の同社事務所で開かれ、就労を目指して同社の研修サービスを利用する20代の障害者13入が参加。大手化粧品メーカーの講師2入が約2時間、実技指導した。男性は洗顔や整髪、女性は化粧品や道具の特性を踏まえた効果的な化粧法を学んだ。
統合失調症だという青葉区の女性(胎は「目元を整えるだけで、こんなに印象が違うなんて驚いた。普段から社会に出ることを意識したメークを心がけ、就職面接に臨みたい」と喜んでいた。
自信持ち面接を
初めは照れていた男性たちも、鏡に映る自分の姿を見ると次第に真剣な表情に。「面接の時、自信が付きそう」などと好感触を得たようだ。
講師を派遣した大手化粧品メーカーによると、障害者のおしゃれや気分転換のための講習は福祉団体などでも開催しているが、就職活動を目的にした例は珍しい。
ウイングルは2008年3月設立。求職中の障害者を対象にパソコンや電話対応など就職に役立つ研修を行い、模擬面接なども行う。事務所は仙台市内2ヵ所を含め全国6ヵ所。年間に延べ約5000人が通所し、09年度の就労実績は全国で58人で、このうち宮城県内では21入が就労を果たした。
講習担当者で精神保健福祉士の川島泉さん(39)は[面接に限らず、働き続ける上でも身だしなみは大切。企業側の好感度を高め、障害者の社会進出の可能性を広げたい」と話す。