(「河北新報」令和7年3月1日付け記事より引用)
宮城県内の福祉事業所と社会貢献活動に取り組む団体などが出店する「お花見マルシェ」が15日、仙台市青葉区の一番町一番街商店街(ぶらんどーむ一番町)で開かれる。障害者の自立支援に取り組む同市の一般社団法人アート・インクルージョン(Ai)が主催し、昨年に続き2回目。
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イベントは「明るく楽しくおいしく」が合言葉。障害者への差別や偏見のない共生社会を目指す。
17団体が焼き菓子やハンバーガー、シューマイといった食品や、多肉植物、さをり織り、ガラス雑貨などのブースを並べる。任意団体ACT53(仙台市)は「ミニもったいない市」と題し、古着リサイクル品を販売する。
Aiは、運営する福祉事業所を利用する障害者アーティストの絵を用いたハンカチやノートを販売する。青葉区の現代美術家成田真梨菜さん(31)によるライブペインティングや、割り箸鉄砲で遊ぶワークショップもある。
「King K」として人物画を描く活動を続けている太白区の菊池耕造さん(56)は、似顔絵コーナー(300円)を担当。女性はシンデレラや歌姫、男性は格闘家の雰囲気で仕上げる予定。「パッと見た瞬間にモデルのチャームポイントを捉えるのが大事。話をしながら描くのが楽しい」と張り切る。
支援員の洞口真喜子さん(46)は「障害者も支援者も来場者に喜んでもらおうと、丁寧に作業に向き合い、製品作りに取り組んでいる。イベントを通じて福祉の力を感じてもらいたい」と話す。
午前11時~午後3時。一部ワークショップは有料。連絡先はAi022(797)3672。