県内のお祭りや催しにはほとんど出かけた。これまで、これほど混んだ催しに出会ったことはない。
13年は約32万の人出。14年は29万人だったというが、なるほどとうなずける。
JR武蔵野線から西武池袋線に乗り換える秋津駅で、駅員が改札の外に出て、臨時列車が出ていることや、降車駅の稲荷山公園駅では臨時改札口が設けられていることをマイクで知らせていた。
駅に着いて改札口を出ると人、人、人であふれていた。
基地の敷地内に駅があるというから、降車するとすぐ混雑が始まるわけだ。ボディや荷物のチェックもすぐ始まるので、混雑に拍車がかかる。
池袋から電車で40分のこの駅は、首都圏で最もアクセスが良いので、「日本一混雑する航空祭」だと基地のホームページにも書いてある。
広大な基地ではない。総面積は約3平方km。滑走路は約2千mで一本だけ。入間基地と呼ばれていても、9割が狭山市、1割が入間市だという。昔、両市とも入間郡に属していたからである。
住宅地に隣接しているので、地元との協定で戦闘機の訓練はしていない。輸送や救難などの任務が主なので、常駐しているのは輸送機やヘリコプターの類が多い。
この航空祭の目玉である「ブルーインパルス」も、本拠地のある宮城県松島基地から飛来したものだ。
この基地では東日本大地震で28機が水没した。ブルーインパルス関係機は、ほとんどイベントのための出張や定期修理で基地にいなかったので、1機が使用不能になっただけで済んだ。
この日午後1時半ごろから始まった、T4練習機6機による曲芸飛行では、編隊を組みながら急上昇や急旋回したり、青空をバックに白煙を吐きながら、ハートマークや大輪を描くと、朝から敷物をしいて待ち受けていた観衆から歓声があがっていた。
このほか、各種航空機のデモンストレーション飛行や地上展示が行われた。地上展示はできるだけ多くを見たかったのだが、混雑で半分ぐらいしか見られなかった。
観客の中にはバスツアーで茨城県から見物に来ている人もいて、ファンの広がりに驚いた。
この基地は、首都圏の防空の要でもあるので、地対空誘導弾ペトリオットPAC―3防空システムが、航空自衛隊基地では初めて配備された。
終戦後米軍に接収されて、「ジョンソン基地」と呼ばれていたので、その名で覚えている人も老人の中にはおられるかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます