いたま市中央区のさいたま新都心けやき広場で2002年6月1日までの4日間、さいたまスーパーアリーナ主催の「春のビール祭り」が開かれた。
この日は、真夏の暑さで春でもあるまいに、「秋のビール祭り」と合わせて年2回開かれるので、「春の」がついている。
「ビール祭り」と謳っても、アサヒやキリン、サントリーといった大手の全国ブランドではなく、地ビール、クラフトビール(手作りビール)と呼ばれるビール好き向けの祭りである。
今度で11回目。これまで来たことがなかったから、初日(木)、午後4時から始まるというので、定刻に着いたら驚いた。
席の設けてあるテントの中は、あらかた人で埋まっていた。けやき広場には、面白そうなイベントがあれば、見に来る。これほどの人出を見るのは初めてだった。
ビールは男性向きと思い込んでいたのは大間違い。女性グループの姿が目立ち、家族連れが多いのにも驚いた。
13年秋(9月)は、土日に祝日も加えた5日間で、そのうえ第10回目とあって、約7万5千人が来場したという。13年春は、飲んだビールが初めて10万杯を超した。知らないうちに国内最大級のビール祭りに成長していたわけで、不明を恥じた。
すでに「秋のビール祭り」の日程も決まっていて、9月19日(金)~23日(火・祝)の5日間。屋外ではなく、昨年同様、さいたまスーパーアリーナの中での開催になる。
今回はベルギーなど外国ビールの輸入元や北海道から九州までの全国のブルーワリーが参加、79の店が出た。飲めるビールは300種類を超す。
一杯ほとんどが500円。小グラス3、4杯の飲み比べセットで千円のもある。11年春から、東日本大震災の被災地に1杯につき10円を寄贈している。
おつまみも多種多様で、北海道のかき焼き、厚木のシロコロホルモン焼き、鹿児島のさつま揚げなど選び放題。
どれを飲もうか、おつまみにしようかと、人ごみをかき分けぶらぶら歩いてみると、目移りすることおびただしい。世界のビールコンテストで金賞、銀賞組がごろごろしているからだ。
「サンクトガーレン」(厚木市)は日本の最老舗の地ビール会社。国際大会金賞常連。「箕面(みのお)ビール」(大阪・箕面市)は5年連続世界金賞。「湘南ビール」は創業140年以上続く湘南唯一の蔵元。
「富士桜高原麦酒」は富士山の天然水とドイツ仕込の技術が生み出したクラフトビールの最高峰。「大山(だいせん)Gビール」はWBA(ワールド・ビール・アワード)2011で世界一・・・。
眺めたり、もらったパンフレットを読んでいるだけで酔っ払ってしまいそう。
結局、愛県心を発揮して、川越市のコエドブルワリーの「伽羅(きゃら)」をまず飲んだ。
このビールは、14年4月、米コロラド州デンバーで開かれた、2年に1度の世界最大のビールコンペティション「ワールドビアカップ」で銀メダルを受賞したと、新聞で報じられたばかり。
コエドでは、焼き芋にしたサツマイモ「紅赤」から作る「紅赤」など5種類のビールがあり、それぞれ世界のコンペで高い評価を得ている。
ついで、羽生ブルーワリーの「こぶし花ビール」の「ピルズナー」を飲んだ。ジャパン・アジア・ビアカップ(2010年)の金賞を受賞している。
最後に、原料の100%地域自給を目指す小川町の「麦雑穀工房マイクロブルーワリー」の「雑穀ヴァイツエン」も1杯飲んで、締めくくった。
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