新古今和歌集の部屋

賀歌 生野

新古今和歌集巻第七 賀歌

平治元年大嘗會主基方辰日參入音聲生野をよめる

     刑部卿範兼

   大江山

越えていく野の末

 とほみ

  道ある世

 にも逢ひに

けるかな

読み:おおえやまこえていくののすえとおみみちあるよにもあいにけるかな


京都府福知山市生野99の付近


コメント一覧

jikan314
Re:Re:Re.こんにちは!
sakura様
貴重な情報に、雨の中急ぎ図書館で借り、今読んでおります。
感謝申し上げます。
来週は、もう夏至。ついこの前花に浮かれていたと思っていたのですが。
拙句
さみだれもいとはず急ぐ大江山
sakura
Re:Re.こんにちは!
自閑さま
お役に立てるかどうかわかりませんが、
高橋昌明氏の「酒呑童子の誕生 もうひとつの日本文化」
中公新書、1993年に次のように書かれています。

近世初頭成立とみられる『御伽草紙』の「酒呑童子」では、
大江山は、まちがいなく京都府加佐郡大江町と
与謝郡加悦(かや)町の境、かつての丹後・丹波境にある
標高833メートルの大江山(千丈ヶ嶽)である。


jikan314
Re:こんにちは!
sakura様
貴重な情報有り難う御座います。今日は暑いので、喫茶店で涼んで本を読んで居たのですが、早速図書館に駆け込みました。
大江山を、新体系は、「大枝の老坂」。全集は、「山城から丹波へ通じる道」。大成は、「京都府与謝郡・加佐郡・天田郡の山…いずれも村雲より先である。もっとも京都市右京区大枝の老坂も大江山と称し、山城・丹波境の要路だが、小式部の歌はそれではあるまい」としていました。
先日大江山に出かけた際、大江山は丹後だと知りました。同じ福知山市だったので、すっかり丹波だと誤解していました。
御伽草紙が、丹波の大江山としている限りは、丹後の大江山は、鬼とは関係無いかも。御伽草紙の作者が、丹波と丹後を間違える筈もなく。
益々二つの大江山が混迷を深めて来てしまいました。('_'?)
sakura
こんにちは!
丹波国は大嘗祭の際にお米が納められ、生野の田んぼもその一つだったのですね。
お陰で刑部卿範兼の歌を身近に感じることができました。ありがとうございます。

ブログの記事を書くにあたって「平家物語・巻3関白流罪」を読んでいると、
生野の名前が出てきました。
後白河院が清盛に鳥羽離宮に幽閉され、院の側近たちが流罪になったときのことです。

「按察の大納言資賢の卿、子息右馬頭、孫の右少将雅賢、
これ三人は、配所を定めず、やがて都のうちを追ひ出ださるべし」と言って
追い出され、三人は夜中に京都を抜け出して、
「八雲たつ雲のほかへぞおもむかれける。かの大江山、
生野の道にかかりつらん、丹波の村雲という所にてしばしやすらひ給ひける。
それよりつひにたづね出だされて、信濃の国とぞ聞こえし。」と書かれています。

jikan314
貴blogを参考に
sakura様
この看板は、流石に探すのに手間取り、貴blogを参考にさせて頂き、郵便局や山々を背景に写真を撮りました。
この歌は、二条天皇即位の大嘗祭の主基に生野が選ばれ、大嘗祭にお米が納められた際の歌です。この後、後白河院派と二条天皇側近派の対立から、平治の乱に発展し、平家の台頭となって行きます。sakura様のblogで学ばせて頂きます。
sakura
Re:Re.こんにちは!
自閑さま
スマホからお返事くださったのですね。ありがとうございます。
昨年の秋でしたか?
奈良で取材されていたときにも冷たい雨にあわれましたね。

丹後地方は雨が多く、「弁当忘れても傘忘れるな」といわれています。
小さい頃からの習慣で、京都に出てきた頃、
いつも傘を持って歩いていたのでよく笑われました。

以前、バスで大阪から福知山まわりで田舎に帰ったとき、
六人部サービスエリアで下りる人がいました。
自閑さまもそこからお歩きになったのかなと思っていました。
取材旅行お疲れさまでした。
jikan314
Re:こんにちは!
sakura様
今大江山に来て、雨でびしょ濡れです。
山から霧が出て来ました。ついていない。計算では、丹後地方はもう1時間遅く雨が降る予定でした。
生野へは、福知山駅からバスに乗って行ったは良いのですが、帰りのバスは2時間後で、六人部まで雨の中を歩いて、バスに乗って帰った所です。
生野は遠いですね。
sakura
こんにちは!
歌枕の地、生野は山城国と丹後国を結ぶ街道沿いにあり、
昔は街道を往来する人々で賑わったようですが、
現在は交通の便が悪いですね。
生野の里へは、六人部からお歩きになったのでしょうか。

刑部卿範兼の和歌は、自閑様に紹介していただくまで知らなかったのですが、
小式部内侍の「大江山いく野の道の遠ければ…」は
小さいころから親しんでいました。


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