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新古今和歌集の部屋

天乃川影を宿せる水鏡織女の逢ふ瀬知らせよ 恵慶集 上 中村記念美術館

 

金沢市立中村記念美術館 企画展「館蔵名品百選」 期間:6月1日(日)~8月31日(日)に行く。

300円で茶と菓子を頂く。茶器を選べるとのことなので、夏らしくというイメージで、初代中村梅山の色絵百合茶碗にした。

ほんの少しの碧みと茶の緑と渋みが半夏生の暑さを和らげてくれた。

干菓子は、万葉の花(諸江屋)ということで、万葉集にちなんだもの。


天乃川影を宿せる水鏡織女の逢ふ瀬知らせよ 恵慶集 上

に恵慶集も模様替えしていた。


源氏物語 総角 伝伏見天皇宸筆

禮い乃   阿可しか祢

 あ気       堂まふ

  遊

   具

   い登ゝしき水の於と

     尓も夢まきれ

気者井      ぬ遍

   は

  か祢乃

   こゑな

      と

    夜者乃あらしに

きこ由    山と利の心地

  いきたな 

     くて      して

 


(かばかりの御けはひを慰めにて、明かしはべらむ。ゆめ、ゆめと聞こえて、うちもまどろまず)

いとどしき水の音に夢まぎれぬへ、夜半の嵐に、山鳥の心地して、明かしかね給ふ。

例の、明け行く気配に、鐘の声など聞こゆ。

いぎたなくて

(出でたまふべきけしきもなきよと、心やましく、声づくりたまふも、げにあやしきわざなり。)

薫は、宇治の大君の部屋に忍び込むが、事実なく夜を明かす場面。 


     滝の 音や
       涼
遠く聞 く ゆり
 

 ま どろ
   暑 
ゆ め 心地

 自閑

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