哥によりてこゝろかはるべし。
引
いつしかも神さびぬるか如本
引
たのめをくわが古寺の苔の下いつしか朽ん名こそおしけれ
式子内親王
○花薄まだ露ふかしほにいでゝながめむとおもふ秋のさかりを
本哥
今よりはうへてだにみじ花薄ほに出る秋はわびし
かりけり
花すゝきほに出てながむればおして心をなやます
ものなればなかめじとおもふなり。○に又露ふかくほに
出ぬれば成情きはまりなくて詠て心をなやます
なり。又と云字は本哥にかゝりてよめり。
出典不詳
※今よりは
古今集 秋歌上
題しらず
平貞文
今よりはうゑてだに見じ花すすきほにいづる秋はわびしかりけり