△失
つゞく ふ。自
扨も義仲 殺する
は武勇優れ しかずと
し大将なれ 云ひければ
ども五條内裡 兼平勇
に走せ帰り松殿 士は食せ
の息女十七 ずして飢も疵◯
◯◯らせ玉へる美 被りて屈せず急
人に名残を惜み時を移し ぎ越前国府
たりければ今井四郎 まで遁れ玉
〼 へ兼平防ぎ
〼 仕らんとて
兼平 木曽の
戦ひ破 旗を
れて防 揚
きがたく然る
に宇治の手既に げ
敗れたれば義仲 五十
粟津原にて兼平に 今井 騎計
遭ひ云けるは河原の 四郎 りを引
合戦に高梨仁科根井も 兼平 きなん
すでに討れたり。身数が せんとしける
所疵を被り進退自由を△ つきへ
〼→〼、△→△の順に読む。◯は擦れて見えない字。