新古今和歌集の部屋

小倉山百人一首 紫式部


 紫式部

めぐり
 あひ
   て
見しや
それ
 とも
わかぬ
 まに
雲かくれ
 にしよはの
  月かな
ーーーーーーーー
○紫式部
母常陸介攝津
守藤原為信女
上東門院女房
或鷹司殿女房

閑院左大臣
  冬嗣公六男
 良門──┐
┌────┘
├利基──┐
└高藤─┐│
┌───┘│
│┌───┘
│└兼輔─┐
│┌───┘
│└惟正─┐
│┌───┘
│└為時─┐
│┌───┘
│└紫式部
│  源氏物語作者

└兼茂──┐
┌────┘
└女子
ーーーーーーーーーーーーーーーー
此哥の心はたびだちてはる/"\ありて
かへりきたりけるに道にて我見なれし
とものいまだそれ○もみもわかぬに
かくれ侍り○を雲かくれにし
夜半の月によそへよめる哥也
玄旨法師の抄に人に逢てやがて
わかれたるさまさながら月のごとく
なりとよめり人を月にたとへ
ていへる詞づかひぼんりよの及
所にあらず詞書の月にきほふ
とはあらそふ心なるべし侍りは
ゆくよりとははじめよりと
       いふ義もあり
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