新古今和歌集の部屋

伊勢物語 東下り 墨田川 画家不明奈良絵コレクション

伊勢物語 九段 東下り
なほ行き/\て、武蔵の国と下総の国との中に、いと大きなる河あり。それをすみだ河といふ。その河のほとりにむれゐて、思ひやればかぎりなく遠くも来にけるかなと、わびあへるに、

渡守、 はや舟に乗れ。日も暮れぬ。といふに、乗りて渡らむとするに、皆人ものわびしくて、京に、思ふ人なきにしもあらず。
さるをりしも、白き鳥の、嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。京には見えぬ鳥なれば、皆人見知らず。渡守に問ひければ、これなむ都鳥といふを聞きて、

 名にし負はばいざ言問はむ都鳥

 わが思ふ人はありやなしやと

とよめりければ、舟こぞりて泣きにけり。





平成30年10月13日 貮點伍

コメント一覧

jikan314
Re:こんな素敵な品を、手にとって見ておられるのですね^^
乱鳥様
コメントありがとうございます。
伊勢物語も竜田川や布引の滝、八橋とならんで、墨田川は少々高いのですが、屏風に張っていたものらしく、絵に傷が有り、昨日の居酒屋代並です。
伊勢物語は、飛ぶ蛍についでの入手で、家宝が又増えたと思っております。
サイズは縦24x横18cmと部屋に飾るのには、調度良いです。
もちろん、雙生墨田川などと日夜奮闘されている乱鳥様とは戦友?になり、応援しておるつもりです。
又ご来訪頂ければ幸です。
Rancho
こんな素敵な品を、手にとって見ておられるのですね^^
素晴らしいコレクションですね!
どれくらいの大きさの作品なのでしょうか?
博物館で眺めているようです。

昨日からたまたま『雙生隅田川』を楽しんで(苦しんで ?^^)おりますので、
業平様の伊勢物語の東下りの段は
私へのエールと勝手に受け止めている
阿呆ぶりでございます。^^

戯れはさておき、自閑様
今日も楽しいお時間をお過ごし下さいませ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「伊勢物語」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事