新古今和歌集の部屋

歌論 俊頼髄脳 朧月夜にしくものぞなき

てりもせずくもりもはてぬ春の夜のおぼろ月夜にしく物ぞなき
かうも詠めるは、花を散るめでたしと詠める心はべる。
【略】



新古今和歌集巻第一春歌上
  文集嘉陵春夜詩不明不暗朧々月といへることをよみ侍りける
     大江千里
照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき

参考
 嘉陵夜有懐 其二
不明不闇朦朧月
非暖非寒慢慢風
独臥空牀好天気
平生閒事到心中
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