新古今和歌集の部屋

栄花物語 一条院の出家

榮花物語 巻第九 いわかげ
一條院御髪おろさせたまはんとて、宮に聞えさせたまひける


露の身の仮の宿りに君をきて家を出でぬることぞ悲しき


とこそは聞えしか。御返し、何ごとも思し分かざりけるほどにてぞ。


※露の身の  巻第八 哀傷歌 779 一條院御歌
例ならぬこと重くなりて御ぐりおろし給ひける
日上東門院中宮と申しける時遣はしける

コメント一覧

sakura
Re:Reこんにちは!
お気遣いありがとうございます。
自閑さまもお大事になさってください。

jikan314
Re:こんにちは!
sakura様
祗園祭も終わり、これから酷暑の季節です。水分補給には十分御注意されますように。

一条院の歌の君とは上東門院彰子かと存じます。
死の床に伏して、仏との結縁を結ぶ出家は、源氏物語の紫の上でも描かれています。君を置いて出家しあの世に旅立つ無念を歌にしていますね。
新古今の撰歌材料は、伊勢物語が多いのですが栄花物語からも多くの歌が撰歌されています。
それらも新古今のひとつの物語ですので、アップしております。
sakura
こんにちは!
一条天皇といえば、まず定子サロンの清少納言と影子サロンの紫式部の名、
それに藤原道長の栄華を思い出します。

一條院の歌にある「君をきて」の君とは
一体誰のことだと自閑さまはお考えでしょうか。
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