新古今和歌集の部屋

増補頭書 新編塵劫記大全 蔵書



増補頭書 新編塵劫記大全




継子立之圖



鼠算
正月にねずみ、ちゝはゝいでて、子を十二疋うむ、おやともに十四疋に成也。此鼠
二月には子も又子を十二疋づゝうむ。ゆえに、おやともに九十八疋になり。かく
のごとく、月に一度づゝ、おやも子もまごもひこも月々に十二ひきづゝ
うむとき、十二月にはなにほどになるぞといふ  壱年に合二百
七拾六億八千弍百五拾七万四千四百二疋になる也。此ねずみ
一日に米半合くひ申して1日に
米千三百八拾四万千弍百八十七石弍斗 ○壱合なり。


塵劫記での命数
一(いち)
十(じゅう)
百(ひゃく)
千(せん)
万(まん)
億(おく)10^8
兆(ちょう)10^12
京(けい、きょう)10^16
垓(がい)10^20
𥝱(じょ)10^24
穣(じょう)10^28
溝(こう)10^32
澗(かん)10^36
正(せい)10^40
載(さい)10^44
極(ごく)10^48
恒河沙(ごうがしゃ)10^52
阿僧祇(あそうぎ)10^56
那由他(なゆた)10^60
不可思議(ふかしぎ)10^64
無量大数(むりょうたいすう)10^68


象の重さを計る方法


塵劫記

文化三年丙寅(1806年)春正月

コメント一覧

jikan314
Re:楽しいですね。
乱鳥様
コメントありがとうございます。
江戸時代の日本人の数学が世界一で、耳成神社や東大寺の算額絵馬などを見てもその素晴しさが世界で評価されています。
実は八坂神社の算額を御香宮で復刻してあり、私には未だ問題が解けません。(笑)
塵劫記は、明治時代まで300~400種類くらい刷られた超ベストセラー、ロングセラーで、何年版とかが多数存在するのでしょう。とても安かったです。
又、面白い本を入手したらご紹介いたします。
拙句
塵芥梅雨の合間に蟻運ぶ
Rancho
楽しいですね。
自閑様、興味深い資料を取り上げてくださいまして、ありがとうございます。
寺子屋ものの一部は読んだことがありますが、こちらは初めてです。

象の測り方、納得(えみ)です。
これなら江戸時代度々連れてこられた駱駝でもなんでも測ることができますね。

新編塵劫記大全、楽しいので調べてみましたら、早稲田大学と国会図書館で公開されていました。
楽しませていただきます。

自閑様、ありがとうございました。感謝申し上げます。
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