新古今和歌集の部屋

春歌下 湖上落花の跡

新古今和歌集 巻第二春歌下


 五十首歌たてまつりし中に湖上花を 宮内卿
  花さそふ
比良の山風
    ふきにけり
  漕ぎ
   行く
    舟の
 あと
  見ゆる
   まで


読み:はなさそふひらのやまかぜふきにけりこぎゆくふねのあとみゆるまで
意味:桜の散るのを誘っている比良の山から風が吹いています。湖上に散った花びらが漂い、まるで漕いで行く舟の跡が見える様です。
備考:建仁元年(1201年)9~12月仙洞句題五十首
本歌:
世の中のを何に喩へむ朝ぼらけこぎゆく舟の跡の白波(拾遺 哀傷 万葉集巻三 沙弥萬譬)
桜咲く比良の山風ふくままに花になりゆく志賀の浦波(千載 春下 藤原良経)

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