新古今和歌集の部屋

兼載雑談7 俊成勅撰集態度

兼載雑談

一、俊成は、基俊に廿五歳の時より、門弟になり給ひしなり。基俊と俊頼は中あしかりしとなり。千載集俊成撰ぜられしに、俊頼の歌多く入る。人々難云、師匠に敵の人の歌をば、いかで多く入るゝぞといひしに、俊成云、俊頼はにくけれど、歌はにくからずと宣ひしとなり。君子はいかりをうつさずといふ心なり。
一、俊成云、我が集を撰ぜし時、人を見ず歌をみしとなり。されば定家も新勅撰に家隆の歌をば多く入れられたり。
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