源氏物語 須磨帖 渡す。げにいかに思ふらむ我が身一つ により親はらから片時たちはなれ がたく程につけつゝ思ふらむ家を ○れてかく惑ひあへる。と思すにいみじ くていとかく思ひ沈むさまを心細し と思ふらむ。と思せば晝は何くれと 戯れ言うち宣ひ紛らはしつれ 〃〃なるままに色〃の紙をつぎつゝ 手習ひをしたまひ珍らしきさまなる 唐の綾などにさま〃〃の絵どもを 平成29年4月15日 4丁點參壱