源氏物語 須磨帖 来る心地して涙落つともおぼえぬ に枕うくばかりになりにけり。琴を 少しかきならしたまへるが我なが らいと凄う聞ゆれば弾きさし給 ひて、 恋ひわびてなくねにまがふ浦波は おもふかたより風やふくらむ と詠ひたまへるに人〃おどろきてめ でたうおぼゆるに忍ばれであいなう 起き居つゝ鼻を忍びやかにかみ 平成29年4月15日 4丁點參壱