新古今和歌集の部屋

夏歌 夕顔 都名所図会 蔵書



夕顔塚は五条あたり
今の堺町松原のとあり。
源氏物語に出る夕
がほの前此所に住
けるよしいひ侍べり。
新古今
夕がほを
   よめる
白露の
   なさけ
 をきける
   ことのはや
ほの/"\みへし
    夕顔の花
     前太政大臣

新古今和歌集 夏歌
 夕顔をよめる
                前太政大臣
白露のなさけ置きけることの葉やほのぼの見えし夕顏の花
よみ:しらつゆのなさけおきけることのはやほのぼのみえしゆうがおのはな
読人:藤原頼実(1155-1225)。
備考:
本歌:心あてにそれかとぞ見る白露の光添えたる夕顔の花、寄りてこそそれかとも見めたそがれにほのぼの見つる花の夕顔(源氏物語 夕顔)。しらつゆは、ほんの少し。置くは露の縁語。ほのぼのは、ほんのりの意。
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