新古今和歌集の部屋

百人一首拾穂抄 曽根好忠 蔵書



 曽根好忠 号曽丹

 御抄云、先祖不詳。寛和比人也。任丹後掾作者部

 類同之 袋草子云、曽丹は丹後掾也。而姓は号曽

 丹後掾、其後号曽丹後、すゑにふりて号曽丹

 也。此時好忠歎云、いつソタといはれんづらん云云。

由良のとを渡る舟人梶をたえ行衛もしらぬ恋のみち哉

新古今恋一、題しらず云云。序哥也。由良(ユラノ)(ト)紀伊

国也。哥心は御抄云、大海を渡る舟の梶なからんは、た

よりをうしなふべき事也。其舩のごとくわが恋路のたの

むたよりなく行衛もしらぬよし也。由良の渡とうち出る

よりたけたかく、いかめしき哥也。よく/\思慮すべし云云

師説云、此哥は√わが恋は行衛もしらずはてもなしあふ

をかぎりとおもふばかりぞといへるうたの心ばへより出た

るなり。

 

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