従二位家隆 歌譯
家隆卿寂蓮の婿たりし話 一代の詠歌六万首ありし話
家隆の歌を亡室軆といふ話 天王寺にて七首の歌を詠せらるゝ話
家隆塚の話 子息隆祐の話
後鳥羽院 御製譯
高倉院御譲位の話 頼朝豆州に兵を起す話
義経黄瀬川にて頼朝に對面の話 木曽義仲筑摩川合戦の話
平家安徳帝を奉じて西國に落る話
範頼義経義仲を討話 静吉野に捕はるゝ話
政子静に舞所望の話 後鳥羽院御譲位の話
後鳥羽上皇刀劍をうたせたまふ話 強盗交野八郎の話
上皇白拍子亀菊を寵したまふ話 上皇鎌倉を亡さんと謀りたまふ話
鎌倉の大軍上洛の話 宇治勢多合戦の話
上皇を鳥羽殿へうつし奉る話 上皇隠岐國へ遷幸の話
遠所歌合の話 上皇隠岐にて崩御の話
北条時頼上皇の祠を鶴岡に建る話 水無瀬の社の話
順徳院 御製譯
佐渡の國に遷幸の話 土御門院遠國へ遷幸の事を希みたまふ話
土御門院土佐より阿波へ遷幸の話 中山にて大雪にあはせたまふ話
土御門院の若宮八幡宮の神慮によりて御即位の話
徹山
むかしとふ
袖ぞしぐるゝ
をぐら
山
そむる
紅葉
の
秋ならね
ども
漢土におゐて、筆
跡のもっとも高價
なるものは、右軍の
書なり。千金を以て
もとむるとも得がたし。
かの小倉の色紙に
いたって、世多く傳
ふる有といへども、
其真を得ることの
かたき、右軍の
書に相似たり。今
家々に秘し傳る
ものは、白川候の
集古十種に
あげたり
※右軍
王 羲之。中国東晋の政治家・書家。字は逸少。右軍将軍となったことから世に王右軍とも呼ばれる。
いざよひ日記に
いふ
廿五日菊川を
出てけふは大井
川といふかはを
わたる
水いとあせて
きゝしには
たがひて
わづらひなし
かはらいくり
とかや
いとはるか
なり
水のいでたらむ
おもかげ
おし
はからる
後京極殿、
家隆卿に、
當時の歌
よみは何れと
問はれしに、遂に答へず
わずかにたゝふ紙を落
して立れるに、ひらきみ
られしに、定家の歌きし
あり。是いはゆる公孫竜が
如き、 弁を以て人をふく
するにあらず。只理をもて
これをいふ
以圖果報ヲ
之念ヲ、而學ヒバ
佛ヲ、終無シ
成佛之日、
矣、學佛ヲ
者、従慧
眼入レバ較
易シ
家隆卿和歌の達
人にして、後亦佛
法に志し、天王寺
のほとりに、庵を
結び、遂に往生
の素懐をとげ
らる。其期の尊
とき、
高僧
といへ
ども
及ざる
に似
たり
これいはゆる
慧眼の人
ならん哉
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