新古今和歌集の部屋

春歌下 春曙嵐白 後鳥羽院


 
 みよし野の

  高嶺の

さくら散りにけ

 り嵐もしろき

  春の
    あけぼの

巻第二 春歌下

 最勝四天王院の障子に吉野山かきたる所
              太上天皇
みよし野の高嶺のさくら散りにけり嵐もしろき春のあけぼの

よみ:みよしののたかねのさくらちりにけりあらしもしろきはるのあけぼの 隠削


意味:美しい吉野の高い峰にさくらが散って、強い風も花びらで白くみえるほど春の曙は美しいですよ。 


備考:奈良県吉野郡地方の歌枕で昔離宮があり、桜が有名。みは美称の接頭語。最勝四天王院障子歌 。歌枕名寄、新三十六人歌合、美濃の家づと、九代抄、九代集抄。

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