源氏物語 須磨帖 かきすさび給へる屏風のおもてども などいとめでたく見どころあり。人〃の 語りきこえし海山の有様を遥 かに思しやりしを御目に近くては げに及ばぬ磯のたたずまひになく 書き集め給へり。此頃の上手に すめる千枝常則などを召して作絵 を仕うまつらせばやと心もとながり あへり。なつかしうめでたき御有様 に世の物思ひ忘れて近う馴れ仕 平成29年4月15日 4丁點參壱