新古今和歌集の部屋

歌論 俊頼髄脳 歌の種類

ひとへに優なる歌、 【略】
氣高く遠白き歌、
よそにのみ見てややみなむかづらぎやたかまの山の峰の白雲
 【略】
良き節に、優なる事具したる歌、 【略】
心をさきにして、詞をもとめたる歌、 【略】
良き歌に、こはき詞そへる歌、 【略】
風情あまりすぎたる樣なる歌、 【略】
五文字こはき歌、 【略】
末なだらかならぬ歌、 【略】
聞くにつみふかく聞ゆる歌、 【略】
げにと聞ゆる歌、 【略】
心ぐるしくいとほしき歌、 【略】
心ざしを見せむと詠める歌、 【略】
おぼただしき節ある歌、 【略】
をこましきことある歌、 【略】
ひたぶるに聞ゆる歌
にくかでも人は忘れけりと聞ゆる歌、 【略】
思ひはなれたる樣にてさすがねぢけたる歌、 【略】
いとほしく追ひふしたる歌、 【略】
物に心得たりと聞こゆる歌、 【略】
思ひかけぬ節ある歌、【略】

※よそにのみ
新古今和歌集巻第十一 戀歌一
題しらず   よみ人知らず
よそにのみ見てややみなむ葛城や高間の山のみねのしら雲
 

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