新古今和歌集の部屋

新古今集断簡 蔵書


ノートルダム清心女子大学
古典叢書第三期1

新古今集断簡




編集:ノートルダム清心女子大学古典叢書刊行会
編集責任 赤羽淑
初版:昭和56年10月1日
発行:福武書店


解題 赤羽淑
正宗敦夫文庫。旧正宗家旧蔵本ではあるが、昭和51年ノートルダム清心女子大学所蔵となった。元々は京都のさる寺の襖の裏に貼ってあったものを昭和20年に正宗敦夫氏が姫路の古本屋から購入と聞く。54年補修。
一面10行一首二行で鎌倉期写本と推察。

巻第十一から巻第十六までの残葉を一帖に集めたもの。
撰者名と隠岐本柵除合点と切出合点注記をあわせ持つ隠岐本系統。
撰者名は片字「ナウ⻖牙」
切出合点注記は「被出了」。

能宣の「みづぐきの」歌(1801)には詞書、詠者名にも合点があり、他本では切出歌に分類されている事から切出合点と推測。

小宮本に近く、独自の異同や鷹司本、久曽神本、穂久邇本との一致部分もある。
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