新古今和歌集の部屋

羇旅歌 命なりけり小夜の中山

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌

東の方に罷りけるによみ侍りける

西行法師

   年たけて

  また越ゆべしと

      思ひきや

いのちなりけり

    さ夜のなか山

読み:としたけてまたこゆべしとおもいきやいのちなりけりさやのなかやま 隠

意味:若い頃この峠を越えた時、年をとってまた歌枕で有名な小夜の中山を越えることがあるだろうかと思ってもみなかったが、今また越えることができ、神仏の御蔭で、命が長らえているから、また出きることだな

作者:さいぎょう1118~1190俗名佐藤義清23歳で出家諸国を行脚。

備考: 歌枕 小夜の中山静岡県掛川市日坂峠 二度目の東北行脚の途中

歌枕名寄 定家十体 美濃の家づと 新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)

コメント一覧

jikan314
Re:こんにちは!
Sakuras様
小夜中山峠越え、お疲れ様でした。
途中の東海道五十三次浮世絵なども楽しめたかと。

西行は、68歳で二度目の峠越えをしました。その西行の感じたものを800年を隔てて、共有出来たのでは無いでしょうか?
私も以前、倶利伽羅峠を歩いて、義仲の気分を味わった事が有ります。もちろん、もう歩く人もいないので、低木が生い茂っていましたが。
次は、伊賀越えで義経の気分を味わおうかな?

拙句
命也を探して越える秋桜
(月と桜を愛した)
sakura
こんにちは!
小夜の中山を訪ねました。
掛川駅からバスで日坂へ、日坂から続く急こう配の道は、
やはり険しい峠道でした。

峠道より見え隠れする茶畑を眺めながら小夜の中山公園まで上り、
道路沿いに点在する歌碑や史跡の写真を撮りながら
事任八幡宮まで下りました。
事任八幡宮では、本宮までの急な石段が271段もあり、
最後の力を出しきりました。
jikan314
Re:こんにちは!
コメント有難うございます。
このときは、二日酔いのまま、島田市の金谷から中山峠を通って、沓掛の坂を下り、日坂、掛川、そして新幹線で帰って来ました。
周りは茶畑ですが、峠の茶屋も有り、公園も有りました。
何度か1号線のバスに乗ろうかと思ったのですが、便数も少なく、東海道の難所、高齢の西行を思い、歩きました。
現代風と言えばそのとおりですね。私の西行歌のイメージとはかけ離れてはいますが、山家集の詞書まで書いて有りましたので、苦労の甲斐が有りました。今ならGoogleストーリービューで訪れる事ができますが、歳たけても、もう見られないでしょう(笑)。
sakura
こんにちは!
小夜の中山は行きたい行きたいと思いながら、
行ったことがありません。

交通の便がよくない上に難所と聞いています。
当世風?の歌碑でしょうか。
こんな碑がたっているのですね。
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