明月記 元久二年 閏七月 二十四日。天晴る。申の時許りに、院より召し有り。馳せ参ず。新宰相云ふ、新古今、俊恵以下の作者の歌を書き出すべしと。是より先、神泉に御幸あり。仍て又之を披きて、忽ちに出す。夜深く還りおはしますの後、進覧して退出す。 新宰相:長房