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入院顛末記

2014-11-26 23:29:06 | 入院顛末記
朝早くおきて誰も起きていなかった

しばらくしてコーヒーを入れにいく

順番が大事だ

妄想はこう告げた

朝から晩までの言葉の順番は大事だ

コーヒーを飲みしばらく静かにして

布団に戻った

誰から起きてくるのだろう

ゆっくりボ~ッと布団の中でまった

母が起きてきて朝の用意をして

父がしばらくして起きる

間のいいころにいま起きたように

ふたりのところに行く

朝食をとりしばらくまた

丸い模様が監視しているように感じる

父と母が何かをしているとき

突然大きな音が鼓膜に入ってくる

あまりの大音量に叫びそうになるが

父も母も無反応だ

私はその音をこらえて意識を失いそうになる

タバコに火をつけてタバコを吸う

私はまだ船が来るのかを気にしている

しばらくして私はまた眠ったのだろうか

記憶がないのである

気がついたときには布団に横になり

姉妹がいる状態だった

起きたときに姉妹と父がおり

私を見ている

私は何世紀も時がすぎたような感じになった

私の目の覚ます瞬間が何年かに一度あり

その瞬間だけ

姉妹に似た人物と父がいると感じた

私はまた意識を失った

眠っていたのであろうか

しばらくしてまた目を覚ます

また姉妹に似た人物と父がいる

私は母に心臓を暖めるために

ホッカイロをもらった

私はロボットなのだ

そしてハートがないのだ

ハートを暖めないといけない

そしてまた眠りについた

起きたときまた姉妹と父と母がいる

私は思わず泣いた

泣いた瞬間に壁に文字が浮かび上がってきた

幻覚なのだろう

亡くなった人たちの名前が

映画のエンドロールのように流れる

私は壁に手をやり泣いていた

地震のときに亡くなった

人の名前だったのだろうか

しばらくして入院しに向かったのだろうか

その瞬間は父が決めた

変な小さな音が鳴っていた

私はこの音がいけないと感じていた

変な小さな音だ

この世界には変な小さな音があるのだ

この音を解明しなくては・・・

入院の準備に私の自宅に向かった

私の自宅について

意識が戻ったときには私は風呂に入っていた

よほど体がくさかったのだ

家族は入院の準備をしていると思っていたらしく

びっくりしていたが

入院の準備はなくなった

風呂から上がり

独りになった瞬間

ここが戦場で私は多くを殺したと思い

哀しい気持ちになった

私は何人の人を殺したのだろう

妄想は私を殺人者にした

私は苦しみのあまり怖くなった

恐怖で体が震えた

私は何人の人を殺めたのだろう

苦しみに耐えている

そして車に載りこんだのだろう

入院先に向かうがまた車の中で意識を失う

後ろの席に姉妹に挟まれて座って寝ている

ときおり意識を戻すが

私は戦場にまた借り出されると妄想する

スマホを渡されるが

それが指令するのだろう

そして命を落とすのだろう

また意識を失う

父は病院の場所がわからなく迷っていたようだ

意識を戻したときにはもう夜になっていた

池の上に秀吉の映像が見える

光が車の中に入ってくるという妄想が起きる

みんな迷っているのだ

車という空間には限界がある

入れる数は限られている

限られた空間なのだ

そのとき誰かが言う

限られた空間を無限のものにしたらええねん

限られてると思うから限られとんねん

病院に夜になって到着した

診察が始まった

私は入院を否定しなかった

病棟に案内される

病棟の入り口で持ち物検査や探知機が使われる

何か飲みたくなったらお金が要るだろうと

1000円預かった

しばらく出かけてくるというから待っていた

両親も誰も待っていたけど戻ってこない

だんだんとわき腹が痛くなってくる

痛くて仕方なくなってくる

妄想が起きる

私の名前を誰かが読んでいる

戦わないといけないのか

また苦しくなる

わき腹の痛みが治まらない

意識を失って

気がついたとき

看護師に頭を踏みつけられて

後ろ手にされていた

また意識を失い

気がついたときには隔離室で

ベッドに拘束されていた

誰も来ない

意識を戻したが誰も来ない

私は忘れられた存在なのか

誰も来ない

意識を戻しても誰も来ない

私の存在を忘れているのか

誰も来ない

私はまた意識を失う

ひとり放置されて忘れられている

すごく長い時間のように感じられた