保護室での拘束が少しゆるめられた
体が大の字でなく少しゆとりができた
私はこのからだの動く機会に
拘束帯をいじりたおした
手の周りをぐるっと回ってるわっかの中に
薄くマジックテープで止められた部分がある
指を何とか突っ込んでマジックテープをはずしてみた
マジックテープをはずすと
拘束帯のしまりはゆるくなり
スポット腕からはずれる
私は拘束帯を全部はずした
拘束帯を全部はずして
室内のトイレに座りゆっくりしていた
しばらくしてカメラで見ていたのだろう
看護師がやってきた
はずしたら駄目じゃないですかといいながら
もう一度拘束帯をはめようとする
これははずれるものなんでしょう?
拘束帯をはずせる
これを看護師は医者に報告したのだろうか
その日から拘束帯がなくなった
扉の外側で看護師がコードを巻いていた
そのコードを巻く道具がくるくる回るたびに
アニメーションのように映像が見える
何かそういう道具なのかなと
近づいていくがそういう気配がない
どうなっているんだろうと思っていると
看護師がコードを巻くのをやめる
なにがどうなってるのだろう
窓の柵に千原ジュニア株式会社と描いている
なぜお笑い芸人の名前があるのだろう
部屋の傷や汚れを見ていると
何かの模様のように見える
なんだこの面白い模様はと思い
部屋の中の模様を確認する
見方によってはいろいろと
面白い模様になっているのだ
なんとなく部屋にいても面白い感じになってきたが
それでもこの監禁部屋はいただけない
早く出たいと思うようになってくる
だんだんと監禁されている状況に
怒りを感じ始める
壁に寄りかかり頭だけで倒立してみる
あまりにも腹が立つので
頭に血を上らせてみた
監禁されている状況がむかつくのだ
カメラの向こうからこちらを見ていると考えると
無性にむかついてくるのだ
私はカメラに向かってケツの穴を見せた
こいつらはなにを考えているんだ
何の治療のために監禁する必要があるんだ
わけのわからない映像や
わけのわからない声は聞こえる
そしてそれが妄想に結びつき
それらをどうにか打ち消そうとしているのに
わけのわからない模様や
わけのわからないトリックがある
こいつらの頭はうじ虫でも
沸いてるんじゃないだろうか
ムカついて仕方なくなったが
部屋からは出してほしいから
従順にならざるを得ない
静かにすることにした
静かにすごしていたら出してくれるだろう
そう考えて静かにすごすことにした
そうやっているとその日
保護室から開放された
保護室をいくつかの病院で経験したが
だいたいの保護室には落書きや模様がある
どうやって何も持ち込めない部屋に落書きをし
模様を描いているのかわからない
となると
病院側が落書きや模様を書いているのだろうか
そしてその模様や落書きは
なんとなく落ち着いたころには
なんとなくいい感じに見えてくる
それでも監禁されている事実に変わりなく
いずれムカついてくるのだ
ムカつくのが先か落ち着くのが先かという
そういうところもあるのだけど
保護室の落書きや模様について
何がしかの効果があるのは事実だ
体が大の字でなく少しゆとりができた
私はこのからだの動く機会に
拘束帯をいじりたおした
手の周りをぐるっと回ってるわっかの中に
薄くマジックテープで止められた部分がある
指を何とか突っ込んでマジックテープをはずしてみた
マジックテープをはずすと
拘束帯のしまりはゆるくなり
スポット腕からはずれる
私は拘束帯を全部はずした
拘束帯を全部はずして
室内のトイレに座りゆっくりしていた
しばらくしてカメラで見ていたのだろう
看護師がやってきた
はずしたら駄目じゃないですかといいながら
もう一度拘束帯をはめようとする
これははずれるものなんでしょう?
拘束帯をはずせる
これを看護師は医者に報告したのだろうか
その日から拘束帯がなくなった
扉の外側で看護師がコードを巻いていた
そのコードを巻く道具がくるくる回るたびに
アニメーションのように映像が見える
何かそういう道具なのかなと
近づいていくがそういう気配がない
どうなっているんだろうと思っていると
看護師がコードを巻くのをやめる
なにがどうなってるのだろう
窓の柵に千原ジュニア株式会社と描いている
なぜお笑い芸人の名前があるのだろう
部屋の傷や汚れを見ていると
何かの模様のように見える
なんだこの面白い模様はと思い
部屋の中の模様を確認する
見方によってはいろいろと
面白い模様になっているのだ
なんとなく部屋にいても面白い感じになってきたが
それでもこの監禁部屋はいただけない
早く出たいと思うようになってくる
だんだんと監禁されている状況に
怒りを感じ始める
壁に寄りかかり頭だけで倒立してみる
あまりにも腹が立つので
頭に血を上らせてみた
監禁されている状況がむかつくのだ
カメラの向こうからこちらを見ていると考えると
無性にむかついてくるのだ
私はカメラに向かってケツの穴を見せた
こいつらはなにを考えているんだ
何の治療のために監禁する必要があるんだ
わけのわからない映像や
わけのわからない声は聞こえる
そしてそれが妄想に結びつき
それらをどうにか打ち消そうとしているのに
わけのわからない模様や
わけのわからないトリックがある
こいつらの頭はうじ虫でも
沸いてるんじゃないだろうか
ムカついて仕方なくなったが
部屋からは出してほしいから
従順にならざるを得ない
静かにすることにした
静かにすごしていたら出してくれるだろう
そう考えて静かにすごすことにした
そうやっているとその日
保護室から開放された
保護室をいくつかの病院で経験したが
だいたいの保護室には落書きや模様がある
どうやって何も持ち込めない部屋に落書きをし
模様を描いているのかわからない
となると
病院側が落書きや模様を書いているのだろうか
そしてその模様や落書きは
なんとなく落ち着いたころには
なんとなくいい感じに見えてくる
それでも監禁されている事実に変わりなく
いずれムカついてくるのだ
ムカつくのが先か落ち着くのが先かという
そういうところもあるのだけど
保護室の落書きや模様について
何がしかの効果があるのは事実だ