JN2IFL's ブログ

日常の出来事をゆっくりのんびりと。

明星ヶ岳(谷筋ルート)

2010-12-19 20:39:00 | 
 久しぶりの山行です。
 体力が落ちてるのは明らかなので無理な行程はやめて近場の低山に登ることとしました。
 目指すは、亀山の明星ヶ岳(550m)です。周囲の山に比べて標高はありませんが、鈴鹿の峯峰からはずれた単独峰で存在感のある山です。



 10時、国分寺専用駐車場に到着し10時10分から歩き出します。前回は国分寺の境内横から挑みましたが、いきなりの急坂で息絶え絶えになってしまったので今回は国分寺に寄らずに川沿いのなだらかなルートを選択しました。

 歩幅を狭くして息が上がらないように気をつけながらゆっくりと歩を進めると、体だけでなく心にも余裕があったのか、鳥のさえずりや谷川のせせらぎ、苔むした倒木のはかなさ、まさしく非日常を感じることが出来ました。

〔岩に根を張る杉の木〕


 薄暗い谷筋に光が入りかけるとすぐに明るい尾根道に変わります。日差しの気持ち良い尾根道を進み、三角点は後回しにしてまずは明星ヶ岳最高地点の西峰を目指しました。
 西峰は見晴らしがよく北は仙ヶ岳と野登山がその山容を誇り、その間には鎌ヶ岳と御在所山、南は経ヶ峰から青山高原、西には霊山から南鈴鹿のパノラマを見渡すことが出来ました。







 暫く景色を堪能したあと三角点のある東峰へ。
 東峰へはものの10分で到着し、時間もちょうど良いためここで昼食としました。



 あまり疲れも感じないので休憩もそこそこに下山準備に入ります。同じルートもつまらないので下りは急坂覚悟の国分寺ルートとしました。
 なだらかに下る登山道を進むと鉄塔がそこに。アマ無線に使うような三角マストで明らかに仮設の物のようです。よく見ると上部には6個もの風速計らしきものが取り付けられ、マストの中段にはデータ送信用と思われるGPアンテナがありました。まさかこの山にも風力発電??チョット気になります。



 この先からは一気に200mほどの高低差を激下り、さらに小さなアップダウンを越えて国分寺境内に降り立ちました。

鈴鹿縦走中間点(仙ヶ岳)

2009-09-19 09:15:00 | 
 巷でシルバーウイークと言われる連休の初日、5月以来となる「山歩き」に行ってきました。
 長い間、山へ向かわなかったのは忙しかったことに加え、長雨、高温と、鈴鹿名物のヒルが蠢いていたからです。

 ほぼ4ヶ月のブランクがあったため、近場で短距離を条件にコースを考えていたところ、全踏破を目差している鈴鹿県境尾根の中で少しばかり途切れた区間に気づき、朝から身支度を整え出発しました。目指すは南鈴鹿の雄「仙ヶ岳」です。

 小岐須渓谷を進み進入禁止看板前の広場に駐車。既に時間も9時半なのに先客はたった2台しかありません。いくらマイナーな南鈴鹿といっても絶好の山日和なんですが、皆さん遠出でもされてるのでしょうか。

 身支度を整え駐車場を出発。関東沖にコースをとった台風への吹き返しの風が心地よく背中を押してくれます。
 舗装路を歩き出し暫く下ったところから砂利道に変わって林道の様を呈してきます。この道はオフバイクで何度も通った道で、つい最近も「仙ヶ岳」遭難の際に消防隊のベースキャンプを訪ねたところです。
 適当なウォーミングアップとなった林道歩きが終わり、眼前の沢を渡ってから登山道に入っていきます。「通報ポイント2」の看板が立つ仙鶏尾根への分岐を左に折れ水音のする沢へ下り、沢を渡って尾根への登山道に入っていきます。

 自分のイメージでは厳しい上りが続くものと覚悟していましたが、意外と鈴鹿ではどこでも見られる普通の道のようです。途中、道床が山肌にかろうじてしがみついている道幅30cm程の難所があり、一瞬躊躇してしまいましたが先達が掛けて下さったロープを頼りに無事通過できました。

 尾根に乗り、左に野登山を見て進路を反対の右手にとります。今までの道と様相が変わり手足を総動員して露岩を乗り越すところもあったりで結構楽しめます。
 しばらくで仙ヶ岳を目差す人にはお約束の奇岩「仙の石」に到着。ここからは西に主峰、東に野登山、南西に御所平、眼前には荒々しい南尾根が見て取れます。

 [仙鶏尾根の千両]


 双二峰を形成する東峰はパスし主峰に向けて歩を進めると、ラフな姿の若い登山者?(クロスカントリーの最中?)とすれ違い、あまりの足の速さに驚かされました。
 仙ヶ岳(961m)に到着するとリュックをかつぎ出発寸前の先客がありました。お声を掛けると南尾根からの登頂とのこと。ご年配の割りに険しいルートを選ばれていました。頂上は狭いもののここから鎌ヶ岳をはじめとする鈴鹿の峯峰を望む景色は美しい限りです。今日の天気に感謝!

 ここで昼食でも。と思っていたところへ3人のパーティーが登頂してきました。狭い頂上を譲り県境尾根を小社峠側に暫く下ったところで昼食。塩の効いた握り飯がなぜか非常にうまい。
 さらに尾根道を下って「小社峠」に到着。これで伊賀の油日岳から御在所山麓の武平峠まで県境尾根が繋がったことになります。地図上の計測では約25kmの距離となり、未踏破(武平峠~鞍掛峠)とほぼ同じとなりました。

 駐車場発 9:35 仙鶏尾根への分岐 10:15 仙鶏尾根 11:17 仙の石 12:05 仙ヶ岳西峰 12:26 小社峠 13:08 仙鶏尾根への分岐 13:58 駐車場 14:45


よかった

2009-08-15 14:51:00 | 
 13日に仙ヶ岳付近で遭難情報のあった方が、今日、午前9時半頃に無事救助されました。
 県警のヘリに発見されたらしいのですが、これで酷暑の山中を捜索された方々の苦労も報われたことでしょう。
 無事で何よりです。

気をつけねば

2009-08-14 16:05:00 | 
 お昼のニュースを見ていると、「竜ヶ岳」で動けなくなった2人が無事救助されたことに続き、「仙ヶ岳」でも1人を捜索中との情報が流れました。仙ヶ岳は我が家からも望める近峰で、2度のトライでやっと登頂できた思い入れのある山です。
 外に出るとヘリが山際を飛んでいるのが見えます。捜索隊に加わるほどの技量は持ち合わせていないけど、登山口の様子だけでもとバイクで飛び出しました。

 まず南尾根と白谷の登り口にあたる石谷川へ向かい、車止めに消防の方が見えたので様子を伺うと、「捜索隊は野登山から尾根に入っている。」とのこと。
 野登山に移動すると仙鶏尾根口近くの林道脇に消防車などが5~6台停まり消防の方が打合せをしていました。ここからの尾根道は激しい下りと長い登り返しで捜索には困難を極めそうです。



 野登山をあとにして次は小岐須渓谷からの登山口へ向かう事とします。賑わうキャンプ場を過ぎてすぐ「関係者以外通行禁止」の看板。あと少しだけと思い先に進むと消防車と隊員がベースキャンプを張っていました。
 さすがにこの先に入ると捜索の邪魔になることは明らかなので、若い隊員に様子を伺っただけで戻ることとしました。
 無事救助されることを願いつつ。

 自分も単独での山歩きばかりなので、十分気をつけねばと肝に銘じました。

烏帽子岳~三国岳

2009-04-19 11:56:00 | 
 岐阜県境にある烏帽子岳と三国岳を結ぶ県境尾根を歩いてきました。
 上石津の時山バンガロー村の駐車場に車を止め、山肌にあるバンガローの脇から山道に入っていきます。道は鉄塔巡視路を兼ねていて良く整備されていますが、階段状の山道はいつもペースが乱れてしまいます。



 2つの鉄塔下を抜け暫く進むと明るい疎林が現れ、木々には薄みどり色の新芽が吹きだしていました。
 ほんの少しで三国岳へ向かうルートと合流しますが、まずは反対方向の烏帽子岳に歩を進めることとしました。なぜなら、県境尾根の未踏部分が残ってしまうからです。
 烏帽子岳の頂上を踏み休む間もなく来た道を引き返して三国岳に向かいます。事前情報では先のルートが不安なことと20人もの大パーティーが山頂を占領していたためです。
 時山への分岐を県境ルートに大きく下りこんでいくと草さえ生えない鉄塔下に出て、再び林の中に入っていきます。

〔県境尾根に咲いたカタクリ〕


 アップダウンを繰り返し、テント場に適当な広場を過ぎると最後は激登りで三国岳頂上に着きました。
 ここも日差しが強く暑いのですぐに下山ルートに向かいました。昼食時間にはまだ間があり木陰を探しながら進むものの適当なところがなく、結局三角点の麓あたりまで下り昼食としました。大休憩はこれがはじめてでかなり疲労感が溜まっていたので30分掛けて回復に努めてから再出発としました。

 ここから先の下山ルートはかなり荒れてしまった様子で、踏み跡が判別できないところや渡渉地点が不明瞭な場所が多く、先の先を見通しながら注意深く進む必要があります。正直、丸木橋(実は渡るのは危険)を目にするまではルートを誤ってしまったかと思うほどでした。



 ようやく里道らしくなって来たと思ったらゴールは近く、最後は文化伝承館の庭を通って駐車場へ到着しました。