巷でシルバーウイークと言われる連休の初日、5月以来となる「山歩き」に行ってきました。
長い間、山へ向かわなかったのは忙しかったことに加え、長雨、高温と、鈴鹿名物のヒルが蠢いていたからです。
ほぼ4ヶ月のブランクがあったため、近場で短距離を条件にコースを考えていたところ、全踏破を目差している鈴鹿県境尾根の中で少しばかり途切れた区間に気づき、朝から身支度を整え出発しました。目指すは南鈴鹿の雄「仙ヶ岳」です。
小岐須渓谷を進み進入禁止看板前の広場に駐車。既に時間も9時半なのに先客はたった2台しかありません。いくらマイナーな南鈴鹿といっても絶好の山日和なんですが、皆さん遠出でもされてるのでしょうか。
身支度を整え駐車場を出発。関東沖にコースをとった台風への吹き返しの風が心地よく背中を押してくれます。
舗装路を歩き出し暫く下ったところから砂利道に変わって林道の様を呈してきます。この道はオフバイクで何度も通った道で、つい最近も「仙ヶ岳」遭難の際に消防隊のベースキャンプを訪ねたところです。
適当なウォーミングアップとなった林道歩きが終わり、眼前の沢を渡ってから登山道に入っていきます。「通報ポイント2」の看板が立つ仙鶏尾根への分岐を左に折れ水音のする沢へ下り、沢を渡って尾根への登山道に入っていきます。
自分のイメージでは厳しい上りが続くものと覚悟していましたが、意外と鈴鹿ではどこでも見られる普通の道のようです。途中、道床が山肌にかろうじてしがみついている道幅30cm程の難所があり、一瞬躊躇してしまいましたが先達が掛けて下さったロープを頼りに無事通過できました。
尾根に乗り、左に野登山を見て進路を反対の右手にとります。今までの道と様相が変わり手足を総動員して露岩を乗り越すところもあったりで結構楽しめます。
しばらくで仙ヶ岳を目差す人にはお約束の奇岩「仙の石」に到着。ここからは西に主峰、東に野登山、南西に御所平、眼前には荒々しい南尾根が見て取れます。
[仙鶏尾根の千両]
双二峰を形成する東峰はパスし主峰に向けて歩を進めると、ラフな姿の若い登山者?(クロスカントリーの最中?)とすれ違い、あまりの足の速さに驚かされました。
仙ヶ岳(961m)に到着するとリュックをかつぎ出発寸前の先客がありました。お声を掛けると南尾根からの登頂とのこと。ご年配の割りに険しいルートを選ばれていました。頂上は狭いもののここから鎌ヶ岳をはじめとする鈴鹿の峯峰を望む景色は美しい限りです。今日の天気に感謝!
ここで昼食でも。と思っていたところへ3人のパーティーが登頂してきました。狭い頂上を譲り県境尾根を小社峠側に暫く下ったところで昼食。塩の効いた握り飯がなぜか非常にうまい。
さらに尾根道を下って「小社峠」に到着。これで伊賀の油日岳から御在所山麓の武平峠まで県境尾根が繋がったことになります。地図上の計測では約25kmの距離となり、未踏破(武平峠~鞍掛峠)とほぼ同じとなりました。
駐車場発 9:35 仙鶏尾根への分岐 10:15 仙鶏尾根 11:17 仙の石 12:05 仙ヶ岳西峰 12:26 小社峠 13:08 仙鶏尾根への分岐 13:58 駐車場 14:45