3ヶ月以上ぶりに鈴鹿の山を歩いてきました。
今回目差す山は入道ヶ岳の陰に隠れてあまり目立たない宮指路岳(くしろだけ)です。この山名の由来は標高が946mであることからきているとされています。このことからも新しく名づけられた山で古来から重視された峰ではなかったことが推察されますが、当局にとっては鈴鹿の首稜沿いに位置していることが大切な要件です。
小岐須渓谷のキャンプ場を過ぎ、登山口手前の広場に車を止め山登りの身支度を整えます。いつもの通りの軽装ですが今回は足元を固めスパッツを装着しました。というのも次第に活動範囲を広げている山ヒルの侵入を防ぐためです。
RENさんからいただいたツーリング誘惑電話もお断りしいざ登山口へ。しばらく沢の音を聞きながら歩を進めペースがつかめてくる頃から水音が遠ざかり息が弾み出しました。炭焼小屋跡の石組みに腰を掛け休憩していると付近の茂みから「ガサゴソ」と音がしてきます。「熊出没情報あり」の看板を思い出し耳をそばだてていると、大きなリスが木の実を捜しながら飛び跳ねていきます。シマリスの2倍ほどはある大きな体で軽快に走り回る姿はユーモラスで可愛くもあり、自然の営みを邪魔してはいけないと音が遠ざかるまで休憩時間を延長しました。
長めの休憩を終え、さらに歩を進めていくと2組の登山客とすれ違いましたが、登山口に駐車していた車の数が他に2台しかなかったので頂上は独り占めできそうな予感です。案の定、頂上には一人の姿もなく(逆に寂しく)孤独と爽快感に浸りながら冷めた昼食を済ますのでした。
昼食を終え、さらに目指すは南鈴鹿の雄「仙ヶ岳」です。しばらく県境尾根を南下すると最大の難所「犬返しの剣」に差し掛かります。ガレと脆い岩のキレットが行く手を阻み、足の幅しかない狭い足場のすぐ横は切り立った崖が待ち受けています。その名のとおり、よほどの忠犬でも歩みを躊躇してしまいそうな場所でした。
犬返しの剣を越えてからもアップダウンが続き、先日の大雨と近江側の崩落(風化)により縦走路が途絶えた場所や、やせ尾根のオーバーハングが随所に見られました。そんな中またもや「ガサゴソ」の音に目をやると「赤い小型の雉」が逃げていきます。和歌に詠まれた「ヤマドリ」の雄のようです。
さらに先を急ぐのですが、久々の登山で膝に疲労が出てきたのと雨が降り始めたので小社峠から稜線を離れ、仙ヶ岳は次の機会に取っておくこととしました。
小岐須林道終点まで下り登山口までの途中の林で、正月飾りにも使うシダの群生が赤茶けて枯れている様子は何を暗示しているのでしょう。
登山口(140分)頂上(70分)小社峠(100分)登山口
今回目差す山は入道ヶ岳の陰に隠れてあまり目立たない宮指路岳(くしろだけ)です。この山名の由来は標高が946mであることからきているとされています。このことからも新しく名づけられた山で古来から重視された峰ではなかったことが推察されますが、当局にとっては鈴鹿の首稜沿いに位置していることが大切な要件です。
小岐須渓谷のキャンプ場を過ぎ、登山口手前の広場に車を止め山登りの身支度を整えます。いつもの通りの軽装ですが今回は足元を固めスパッツを装着しました。というのも次第に活動範囲を広げている山ヒルの侵入を防ぐためです。
RENさんからいただいたツーリング誘惑電話もお断りしいざ登山口へ。しばらく沢の音を聞きながら歩を進めペースがつかめてくる頃から水音が遠ざかり息が弾み出しました。炭焼小屋跡の石組みに腰を掛け休憩していると付近の茂みから「ガサゴソ」と音がしてきます。「熊出没情報あり」の看板を思い出し耳をそばだてていると、大きなリスが木の実を捜しながら飛び跳ねていきます。シマリスの2倍ほどはある大きな体で軽快に走り回る姿はユーモラスで可愛くもあり、自然の営みを邪魔してはいけないと音が遠ざかるまで休憩時間を延長しました。
長めの休憩を終え、さらに歩を進めていくと2組の登山客とすれ違いましたが、登山口に駐車していた車の数が他に2台しかなかったので頂上は独り占めできそうな予感です。案の定、頂上には一人の姿もなく(逆に寂しく)孤独と爽快感に浸りながら冷めた昼食を済ますのでした。
昼食を終え、さらに目指すは南鈴鹿の雄「仙ヶ岳」です。しばらく県境尾根を南下すると最大の難所「犬返しの剣」に差し掛かります。ガレと脆い岩のキレットが行く手を阻み、足の幅しかない狭い足場のすぐ横は切り立った崖が待ち受けています。その名のとおり、よほどの忠犬でも歩みを躊躇してしまいそうな場所でした。
犬返しの剣を越えてからもアップダウンが続き、先日の大雨と近江側の崩落(風化)により縦走路が途絶えた場所や、やせ尾根のオーバーハングが随所に見られました。そんな中またもや「ガサゴソ」の音に目をやると「赤い小型の雉」が逃げていきます。和歌に詠まれた「ヤマドリ」の雄のようです。
さらに先を急ぐのですが、久々の登山で膝に疲労が出てきたのと雨が降り始めたので小社峠から稜線を離れ、仙ヶ岳は次の機会に取っておくこととしました。
小岐須林道終点まで下り登山口までの途中の林で、正月飾りにも使うシダの群生が赤茶けて枯れている様子は何を暗示しているのでしょう。
登山口(140分)頂上(70分)小社峠(100分)登山口