ディグリーの構造上の問題か、ただ付いているだけの感があるリアブレーキもその向上を期待してシューを交換しました。
今まで発進直後の鳴きが常にあり、踏み込んでも効いた感触がないままさらに踏み込むとロックするだけの代物だったので効き幅がいくらかでも広がればとの想いからです。
選んだパーツはべスラーの製品で、特に評価云々よりも選択肢がほぼ無い状況での購入でした。
20年近くたった今でも交換部品があることに感謝しつつ作業に取り掛かります。
①ジャッキアップして後輪を浮かせる。
②ブレーキロッドのエンドナットを緩めてはずす。
③チェーンのテンションアジャスターを緩める。
④アクスルシャフトのナットを緩めて前方に押しチェーンをはずす。
⑤シャフトを抜きホイールを後方に抜き取る。
⑥ブレーキアッセンをホイルからはずす。
こんな状態でまだまだシューの厚みは十分です。
画像の上の部分にある黒い●が支点で下方向にある金色?の板が回転して押し広げることによりシューをドラムに押し当てるという至ってシンプルな構造です。
⑦ばねに過剰な力を加えないように気をつけながら(再使用するため)シューを手前に折りたたむ感じではずす。
⑧ダストを掃除し可動部に薄くグリスを塗ってはずした逆の要領で組み込む。
テスト走行の結果は初期の鳴きも無くタイヤロックまでの幅が広がった感じでした。
今回はパッドとシューを交換しましたが、Fパッドはキャリパーメーカーと同じNISSIN製でRシューにはHnのマークが入っていたので新車からは初めての交換と思われます。
どちらもまだ厚みは十分にありましたが、20年間の品質劣化を考慮し新製品の性能向上に期待して交換となりました。
〔重要〕
ここまで経験則により書き連ねましたが、ブレーキは命にかかわる重要な機能です。少しでも不安がある場合はプロの整備士に依頼するべきだと思います。