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イヌイット(昔はエキスモーと言われた)の経済的生活が圧迫されているというドキュメンタリーを見た。ヨーロッパを中心にアザラシ猟に反対する機運が高まり、直接的な行動として、アザラシ製品(皮製品を中心に)の輸入を禁止。そのためイヌイットの現金収入の道が閉ざされ、困窮してしまう。
反対派は、生きるために食べる分だけの猟には反対しない。しかし、革製品は買わない、輸入しないというスタンスらしい。
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シーカヤッカーは、もちろん我々の愛するカヤックの起源はイヌイットにあり、アザラシの骨や肉、皮がなくしてカヤックの文化や精神はあり得なかったことを知らない人はいないだろう。そもそも写真のような行為が、かわいそうなのだろうか?、野蛮なのだろうか?。僕は「美しい」と思うのだけど、さらに自分もやってみたいと思うのだけど、オレって野蛮人?。
イヌイットの一つ一つの言葉が、僕には魂を揺すぶらせ、感動を受ける。生きることに必死で、だけれども自然に対して謙虚だ。野蛮や横暴な人はこれだけ厳しい環境下では生き残れないだろう。
都市生活者の理屈を、押し付けてはいけない人たち、そういったものから守られなければいけかい人たちっていると思う。それがイヌイットだ。
幸いにも、日本はアザラシ製品を輸入禁止にしていないらしい。僕の次に買う財布はアザラシの革製にしてみよう。彼らの精神性に少しでも触れられるように。それとも、カナダやアラスカに旅立つ人に少しお金を渡して、そういった製品をお土産に買ってきてもらおうかな?。誰かそんな人いない?。
大地を守る人々の声に耳を傾けるべきです。 アレシア・アルナクック・バリル
自らの良心に従い家族に恥ずかしくないような行動を。 イヌイット