講道館創立時、柔術になかった柔道の特徴があります。これは嘉納先生の考え、戦略でもあったはずです。
・安全に行える乱取りの工夫
・講道館の諸行事を整える
・警視庁武道大会に参加して柔術の猛者に勝負を挑む
・学校に柔道を普及しつつ柔道思想の浸透を図る
乱取りと受け身の開発は柔道普及に大きなプラスになったはずです。ぐっと内容が豊かに、そして楽しめるようになった。警察というと柔道と剣道というイメージがありますが、嘉納先生は警察に柔道を売り込みそれに成功。これは今日の柔道の定着や生き残ってきたことに大きく貢献してるはずです。
また学校教育の中に浸透しようという考えも強かったよう。あまり知られていませんが嘉納先生は東京高等師範学校(後の東京教育大学 現筑波大学)の校長を務めていました。教育の中に入り込むポールポジションを得ていました。
また、嘉納先生は日記を英語で書いていたと言われています。ドイツ語も学んでいたようで、この頃から世界を強く意識していたはず。他の武道よりも国際化に力を入れその普及、オリンピック種目への採用など、おそらく嘉納先生の意思(遺志)が強く反映していると思います。
僕はシーカヤックを始めた時、海外のシーカヤッカーと交流できたことが現在まで大きないい影響を受けれました。国際化のメリットは大きい。僕もいつの日か海外の柔道家と交流できるような機会を持てたらなと期待しています。
オリンピックに内定してから夜寝る時も布団に入って「私って今ここで寝ていいのかな」と何回も悩んで、でも明日があるから寝た 角田夏実