国民が求めているのが何かを正確にマスコミが把握していれば現実的な記者会見を開けるような状況に出来ていない。
具体的に挙げていけばこんな感じのストレスが溜まっている。
新型コロナウイルスによる何時終わるか知れぬ閉塞感、経済への不安、社会的なストレスを少しでも和らげないと結果としてマスコミは自己満足で社会的な評価や国際的な成功例などともかけ離れる。
経営的に緊張感を煽れば視聴率や購買数は上昇するのだろう。
しかし社会はそれに翻弄させられているのが現状だ。
批判すれば国民の溜飲が下がる昭和とは違い、令和だと批判よりも具体的な道筋を明確にした方がマスコミとして好まれる。
昭和はまだ経済成長だから国民の努力次第で何か掴めた感じがした。
時代が平成になって制度的にも厳しい待遇になる層が発生して苦悩した。
その結果として都知事のような説明で解り易く憶え易いフレーズ等に
注目が集まるのと同時に評価・人気も高まる。
その為のギミックをマスコミも用意しないと虻蜂取らずに終わる。
会見を設定させたところまではマスコミのリードだと感じた。
しかし、引き出したい話と出て来た結果は違い過ぎる。
国民的に安心するような話を首相がしてしまい、学術会議や桜を見る会などは
緊急課題から逸らされた。
原稿が官僚による物なら結果としてマスコミは自分でコロナ感染拡大を煽ってその対策を喋らせてしまった設定違いのギミックに集中を欠いた感じに映る。
基本的に学術会議で学問の自由とかで議論しようとしても研究したければどうぞ、ただ意見は公平にしますよとなる訳でその根幹に研究費や会議維持費を国に頼るのがそもそもの弱さなのだろう。
それに桜を見る会の検察の動きにしてもテレビでとある弁護士が言う検察審査会への対応と見られている。
厳しいようだが、せめて実を結ぶような国民への道筋を明らかにした方がまだ威厳が保てたのかと考える。
当初、テレビで解説していた岡田教授のような話でも真意を突いていればまだウケは良かったのかと思う。
経済的な問題を絡めて右往左往し出してから何を言っても言論バトル的な状況でしかなく不毛な印象を拭えない。
是々非々で話を展開しないと難しい点からも政府批判一辺倒よりも問題点の整理に時間を掛けないと国民が総意としてモラルを形成するに至らない気がする。