おどるポンポコリンの歌詞に出て来る「そんなの常識」ではありませんが、一旦常識としてインプットされるとなかなか疑う事さえも難しくなるようです。
怖いのはハーゲンクロイツ(逆卍字)と寺の卍字が同一視されてしまうような状況です。
悪い物は全て否定で誤解でもなんでもお構いなしな海外から見れば無知な話でも通す国がありました。
なんとは言いませんが、ジャニーズ問題の根幹に有るのはこれに近い加害者が悪ければその事務所までも悪いような話です。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と言うたとえに似ています。
何故こうなったのかと言えば、テレビ局のタレントを出す歌番組と報道の間で暗黙の了解みたいな空気になっていたのかと推察されます。
つまり、片方は視聴率を稼ぐ稼ぎ頭で他方正義面しても騒げば不利益の報道ですから。
忖度して被害継続を許してしまったテレビ局の態度が問題でも記者会見で吊るし上げしませんよね。
テレビ局は幾らコメントを出しても再発防止に繋がるような倫理規定の改定をしません。
表現を変えるとまた起きてもコメントを出すだけで自分達を罰するような話になりません。
また、よく揶揄われる報道しない自由のような話なのかもしれません。
それでスポンサーの様子を見て起用は別にしても即関係を断つまでの行動には出てこなかったように見えました。
ところがNHKの発表で物凄く流れが変わったようになりました。
民放だけはそれでもタレントを継続して出演させています。
物事が進んでいく内にテレビ局の都合が優先されてしまったのでしょう。
被害者まで後の被害者を産むきっかけになったと自分達を省みずにいました。
なんと被害者に当たる人なのかもしれない人達にまで説教の場にしてしまった記者会見でした。
ネットの酷い誤解は一部の人達による常識派のような多数投稿で本来なら救済されなけばならない人まで叩かれるような雰囲気になった点です。
最終的にどうなるかを取り上げればワイドショー的には視聴率が取れるような流れへと移行してしまいました。
おそらく、反省するべきは関係を断たないとコンプライアンスに甘いと判断されるような安易な判断基準でした。
何か話題が提供されると凸するネット的な衝動で事の大切な部分が反対の方向になる酷い様です。
もうどうしようもないのでしょうね。
一般の人達は仕事や勉強で時間がないはずなのにクレーマーによって流れが変わってしまう誤った流れが強かったのでしょう。
最期まで話題提供とその評価に強いられる事自体晒し者の宿命なのかと見えてしまうようで無情に感じます。