He was a sort of genius with his hands.ーSTEVE JOBS THE MAN WHO THOUGHT DIFFERENTよりー
これは故ジョブズ氏が彼の父親について語ったインタビューからの一節です。
手先の器用さを話す時に私たち日本人は「器用」という言葉にとらわれてしまってその単語を知らないと言えない!となってしまいがちですが、英語ではそのままそれはつまりどういうことかを説明した表現がよく使用されます。
つまり、この文章は「彼はある意味手先の器用さで天才だった」というようなことを伝えています。
器用を英語で表すには
be good with one's hands
主語が彼、そして現在の話をする時には
He is good with his hands.
そしてそれが天才的なレベルになると
be a genius with one's hands ※『天才』は数えられる名詞なので主語の人数に合わせて
a が付いたり複数形(geniuses)になったりします。
He is a genius with his hands. となりますね。
この表現は小説HOLES(Louis Sachar著)の中にもあります。
登場人物の玉ねぎ売りのSamが街で唯一の教師Katherineに学校の雨漏りのことを相談されたシーンで
I can fix that.(僕が直せるよ!)と言ったあと
I'm good with my hands.(手先は器用なんだ)と。
ということで、皆さん、
Are you good with your hands?
私は、う~ん。
Yes. Sort of.
ちなみにsort of は“ある意味”“まぁね”“どちらかというとね”というようなニュアンスの表現です。
kind of という言い方もあります♪
今ではすっかり洋書の世界にはまってしまっている私ですが、
その昔は洋書が全く読めませんでした。
『その昔』というのは実は大学時代のことです。
といいますか、大学を卒業した後もです。
では英語と関係ない専攻だったのか?というとそうではありません。
な、なんととある外大の英米語学科を卒業しています。
そして驚くなかれ、そこでは『そこそこ』英語ができるほうでした。
でも、恥ずかしいかな、洋書は読めないもの!そう思い込んでいましたし、
実際に読めませんでした。
ですが、外大ですから、夏休みに宿題がでます。
その宿題というのが「何でもいいから好きな洋書を読んで感想を書いてくる」というものでした。
当時の私はもちろん洋書など読めませんから、
映画になっていて本も手に入るものを~と、もちろん読んだことにしないといけませんから
できるだけメジャーじゃないものを~と選んでその映画を見てその本を読んだことにし、
感想文を書いて提出していました。
もちろんその映画には何の思い入れも持っていませんから映画の製作者さんには申し訳ありませんが、
何の映画だったか、今思い出そうとしても思い出せません。
でもそんな私が今こうやって洋書を読んで、
そして楽しんで当たり前のように自らのレッスンでテキストとして使用できるようにまでなったのには
ある秘訣がありました。
それは・・・
次回へつづく
英会話の勉強には、映画や海外ドラマ、洋楽などなど他にも色々な方法があります。
その中でも私が洋書をおススメするには理由があります。
洋書には映画やドラマでは決して言葉で描写されることのない表現が沢山詰まっているからです。
例えば映画で、主人公がドアを開けたり、座ったり、ほほ笑んだり、悲しんだり、、、
というようなことは説明されるでしょうか?
答えはNO!です。
そのようなことはすべて役者さんが演技で表現します。
しかし、洋書では主人公たちの見た目から身につけている洋服そして住んでいる部屋、
そして登場人物の一人ひとりの動きや表情、そしてそれぞれの感情、
そのすべてが文字で表現されており、
読者はそれを読んで理解し、それぞれの頭の中で人物像を作り上げて物語が進んでいきます。
ということは・・・
それを日常的に目にして理解に努めていると日常に関するすべてが表現できる!ことになるのです。