縄文ビーナス国宝4,500年前の土偶の頭部には単独の渦巻き文が描かれています。一方明確なS字渦文を描いた土器があります。この二つの渦巻きが合体したものS字文字は起点を固定すると拡張する渦巻きから,収縮する渦巻きへとという運動性を読み取るが出来ます。このような二つの渦巻きの合体は、その形はシンプルですが、多くの意味を私達に語りかけています。
一口メモ
縄文土器の網目模様の動きはDNAの動き,ジッパーのように組み上げながら登り、一方では降りながら解ける矛盾した動きが働いているのと似ています。人間には自殺願望があるそうです、進化しょうとする意識とが常に葛藤しながら生きていますが、故宗左近先生は縄文土器を見て、戦争で生き残った自分に対する罪の意識から解放された」「縄文土器を見て立ち止まる人と通リ過ぎる人がいる!」と云われていました。