このような二つの渦巻きの合体はその形はシンプルですが、多くの意味を私達に語りかけています。例えばこの拡張と収縮は時間の経過による空間の形成という平面図形でありながら三次元性を示しています。また明と暗、表と裏、昼と夜の関係に示される相対関係に置かれています。このような相対性は陰陽思想の真髄といわれるものですが、「生命誕生の原理」の上にも同じことを発見できます。すなわち生命誕生とは「同質でありながら異質の二者の合体によって新しい生命が生まれる」という哲理を持っています。
一口メモ
食の陰陽のお話で.玄米正食のマクロビオテックの創始者桜沢如一先生は「陰陽がわかれば笑うしかない！」と云われています。
始めは日本で受け入れられなかったので桜沢先生はパリに行かれました。パリ時代にアメリカ人のビル、ダフティ（〔ジャズ評論家、著書の「砂糖病」はベストセラー）に出会いました。
ビルは桜沢先生を「釈迦かキリストか、桜沢か」と評価しました。アメリカでの普及活動を妻である女優グロリアスワンセンと一緒に、ジョン、レノン達にも広くマクロの普及活動をされました。
私はビルの晩年８４歳で亡くなる前にヒーリングにミシガンの自宅に呼ばれていきました。
今でこそマクロ（豆腐、玄米食）は、世界に広がっていますが、パイオニアの桜沢先生は苦難な長い道のりを歩かれてこられてきたようです。アメリカでは九司道夫先生が医者にマクロの栄養学を説いたことで広がりましたが、その道は、お一人５０年という長い時間かかり、お二人合わせての１００年の年月があって今日のようなマクロビオテックのブームが日本にも逆輸入の形で認知されました。二人の偉大な日本人がおられ、世界に日本食を広められた功績に感銘いたします。
「DNAの２本の螺旋は陰陽です！」と九司道夫先生は云われています。
