小林達雄氏が述べる山内清男氏の業績は、縄文土器の複雑な網目文様は、次に示す二つの施文具を使ったものであることを突き止めたところにあります。
1・撚(よ)り紐 -基本形は日本の紐〔縄〕を撚ったものです。連想できるものは注連縄状文様(二重螺旋)です。
2・絡条体(らくじょうたい)-基本形は細長い棒に紐を結んだものです。連想できるものは組紐です。
この研究が世界的に高く評価されているわけです。
一口メモ
このように多種多様な網目模様を5ミリの厚さにして焼いたものが日本の縄文土器の中にあります。どうして焼いたのか研究した人の話によると、縄文人はリサイクルの名人で、木を切らず朽ちた木を拾いそれを燃料にした。朽ちた木には水分が含まれていて、燃さかる木に水をかけながら、ゼロ磁場みたいに温度調節をする為、朽ちた木を求めて縄文土器を焼いた。移住生活をした際去った後の森はきれいにしていたという、現代、縄文土器と同じもの作ろうとしても出来ないそうです。