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「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

C大阪、川崎F、シルバーコレクターを先に返上するのは・・・。

2017年11月03日 20時03分19秒 | サッカー選手応援
明日、いよいよ旧ナビスコカップ、いまルヴァンカップ決勝です。
今年の話題は何といっても、長い間、無冠の強豪、シルバーコレクターと揶揄され続けてきたチーム同士の決勝ということです。

とちらが勝っても初優勝などという、ありきたりの見出しではない、これほどタイトルに縁がなかった強豪チームも珍しい、いや、この2チームしかないほどタイトルに無縁のチーム同士の戦いになりました。

しかも、それぞれリーグで上位につけていますので、見ごたえ十分といったカードです。
勝利予想など、私の役割ではありませんのでやめます。

願うのは打ち合いになって4-4ぐらいの同点で延長、それでも決着つかずPK戦ぐらいのシナリオです。セレッソなら杉本、柿谷、清武らの選手、川崎なら小林、中村憲剛、家長らの選手が得点を決めれば、試合そのものが歴史に残る名勝負になります。

まぁ、身勝手なシナリオをお許しいただければ、この決勝は川崎が制して、セレッソは勝ち残っている天皇杯を制してなどと・・・・。

勝負の世界はそんなに甘いもんやおまへんでぇぇ~~。
では、明日をお楽しみに。
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「まな」がなでしこジャパンのピッチに戻ってきました。

2017年11月03日 19時34分41秒 | サッカー選手応援
さる10月22日(日)に長野Uスタジアムで、なでしこジャパンはスイス代表と親善試合を行ないました。

あいにくの本降りの雨の中、ピッチコンディションが悪化しない見事なメンテナンスが印象的でした。

試合は2-0でなでしこが勝利、いろいろな意味で収穫があったのではないかと思いますが、私にとっての最大の収穫は「まな」つまり岩渕真奈選手が後半途中から出場したことです。

若手若手と言われていた彼女も、今回のなでしこジャパンの中では、若手とベテランのちょうど間にあたる年代になりました。

ピッチに入ってまもなく、いきなり相手選手に強烈なタックルを見舞いイエローカード。気持ちを前面に出したプレーを見せました。

短いプレー時間でしたから、得点に絡む仕事はありませんでしたが、この先楽しみと感じさせる代表復帰でした。

その2日後の10月22日、「まな」が自らのブログを更新して代表戦のことに触れていましたが、プログの多くを占めていたのは代表合宿でチームメイトと一緒に撮った多くの写真でした。

そう「まな」はいつも友達と一緒が大好きなのです。

あとは、もう一人「まい」つまり京川舞選手が戻ってくるのを楽しみにしています。この二人がスタメンのピッチに立てれば、相当なでしこジャパンの威力は増すと思います。

横山久美選手、長谷川唯選手などに先を越され気味ですが、「まな」と「まい」がなでしこジャパンの同じピッチで躍動するのを見たいものです。

では、また。
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「ドーハの悲劇」続論 知られざるカズの涙by藤江直人氏

2017年11月03日 17時23分51秒 | サッカー選手応援
さる10月27日のネットに【特別寄稿】”ドーハの悲劇から24年...知られざるカズの涙”(GOAL誌)というコラムが掲載されました。

藤江直人さんによる寄稿です。

どのあたりまでだったか・・・。毎年10月28日といえば「ドーハの悲劇」だったなぁ、と思い起こしていましたが、いつの間にか思い起こすことがなくなっていました。

それもそのはずです。6大会連続のW杯出場権獲得という実績が悲劇の歴史を消し去ってくれたのです。

しかし、誰もが忘れかけてしまった悲劇の思いを延々と脳裏と身体に刻み込み、いまなお「日本代表としてW杯の舞台に立つ夢」を追い求めている選手が一人いるということです。

なんという執念でしょう。そして、その原点を藤江氏は、あの時流したカズ選手の「知られざる涙」に見たのでしょう。

その涙とは、敗戦から一夜あけたホテルのロビーでのことだそうです。帰国したら待ち受けるであろう罵声と非難の嵐を覚悟していたカズ選手。「成田空港に帰ったら、トマトかな……」とつぶやいたそうです。

当時、スポーツ紙でサッカー担当記者を務めていた藤江さんは、「いや、違うよ」といって、日本の状況を伝えようと、編集部からファックスで送られてきた10月29日付けの紙面をカズに見せたそうです。

そこには「胸張って帰って来い 忘れないこの感動」という大見出しで、日本国内で沸き上がっていた大フィーバーを伝える記事が載っていたのです。

次の瞬間、カズ選手が目頭を押さえ始めたというのです。しかし、この時カズ選手は、出場権を逃した自分たちに対する温かい日本の気持ちがうれしくて涙を流したのではなかったのです。

カズ選手の涙といえば、その前の韓国戦に自らのゴールで勝利した試合の後、インタビューを受けながら見せた涙がよく知られていますが、その時見せた涙とは対照的な涙を流したと、藤江さんは感じたのです。

なぜなら、そのあと、やや語気を強めながらカズ選手は言ったそうです。「これじゃあダメなんだよ」と・・・。

つまり、慰められてしまっている自分が悔しくて見せた涙なのです。

藤江さんは言います。「世界を見渡せば、同じような経験をしたチームは枚挙にいとまがない。(中略)強豪と呼ばれる国々はそのたびに、悔しさを糧にはい上がってきた。そこで原動力の一つとなるのは、ファンやサポーターから浴びせられる厳しいブーイングや忌憚のない批判。だからこそ「これじゃあダメなんだよ」という言葉が、思わずカズの口を突いたのだろう。」と。

あれから24年たった今、当時26歳、選手としてキャリアのピークにいたカズ選手は50歳、いまなお現役選手としてピッチにたっています。

ここ数年、私は「なぜカズさんは現役を続けるのだろうか?」と思うことがしばしばあります。メディアなどを通じては「とにかくサッカーが好きだから」などのカズ選手のコメントが届きます。

また、カズ選手の契約を続けている横浜FCのオーナーが立志伝中の人で、カズ選手に特別な思い入れを持っているから、ということもあるだろうと思ったりしています。

しかし、それより何より、カズ選手はいまなお「本当に」W杯出場への夢を捨ててはいないのだと思えば、何もかもギモンが解けるのです。

現役選手を辞めたら、その途端、W杯出場の夢は潰えてしまうのです。だからカズ選手は現役を続けてチャンスをうかがい続けているのです。

藤江さんは、かくも長きにわたるカズ選手の「W杯日本代表としての出場」への挑戦の、情熱とエネルギーと精神力の原点が、あの「人知れず見せた涙」にあるとみているのです。

私は、こう書いてきて、大きく息をしました。なんという壮大なチャレンジでしょう。J2のチームでスタメン出場もままならない立場になってしまっているカズ選手をみて、常識的には「W杯日本代表を目指している」とは思わないでしょう。

けれどもカズ選手は本気なんです。決してあきらめてはいないのです。あきらめたのなら現役引退するはずです。

私たちは、つい「常識的には」とか「通常なら」という物差しでカズ選手を見てしまいます。それが間違いなのです。カズ選手の取り組みは「尋常ではない」のです。「常軌を逸している」と凡人は思うだけなのです。

そう気が付くことで、カズ選手に対するギモンがすべて解けていきます。この壮大な取り組みは、凡人、常識人、世間一般の人にはできないことで、とにかく凡人、常識人、世間一般の人の物差しでカズ選手を見る私たちが間違っていることだけは確かです。

この藤江さんの寄稿は、そのことを気づかせてくれました。

私は「サッカー文化フォーラム夢追い人」として、この24年間、カズ選手を見続けてきました。けれども、これまで、カズ選手という、この24年間を語る上での第一番目の選手について、よく本質を理解していなかったことになります。

なんという愚かさでしょう。もし、この先も、それに気づかずに「サッカー文化フォーラム夢追い人」でござい、などと言って、サッカー文化を語っていこうものなら、それこそ何一つわかっていないままになるところでした。

というわけで、また。






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