「21世紀はアジアとの時代」 (Jtiro🔴Jpn) SDGs.Webサイト(Editor: K.Yamada)

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■情報の海へ

2018-02-20 | ●情報の時代

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■「孫氏の兵法
孫氏の兵法という図解本が売れている。
2500
年前に書かれたといわれる中国の歴史的な兵法書だが、日本でも多くの
経営者
の愛読書としても知られる。
・「先が読みにくい時代」をどう勝ち抜くか、
・「弱者として、危機の時代」をどう生き残るか。
方向性の感覚を涵養するのにうってつけの歴史書として、多くの読者の心をつ
かむ。
兵法とは、何も戦争のための計らいと考えることはない。シニアにとつては
「自分の余後の暮らしをいかに有意義に過ごすか」そのための指針と考えれば
いい。
 
●その兵法の教えは「戦いの基本は、何より情報格差をつける事」とある。
その本質は、情報を人より多く早く収集し、そこにある数値やデータから先行き
を読み取り、
賢い暮らしの方法を決める事にある。

■「下流老人
●最近よく聞く言葉に、「シニアの情報格差」がある。
いま全国民の6人に1人が75歳以上、その3400万人の高齢者の約2割700万人
「下流老人」 だと言われる。
その判断の指標は、―――
1)収入が著しく少なく、
2)十分な貯蓄がない。(いわゆる老老格差の人たち)
3)周辺に頼れる人がいない、(社会的孤立)
この「下流老人」の大半が独り暮らしで、1週間に一度も人と話さないという老人
が多いという。
 
 
●これは「困ったときに頼れる人がいない高齢者」 とイコールする。そしてこの
下流老人の中から必然的に孤独死が起きていると言う。
下流老人になる要因は、様々考えられるが、端的には,
・人と話さない、
・新聞を読まない、
・本も読まない、
世間の様々な情報と、ほぼ隔絶して暮らしている高齢者という事になる。

■「視覚情報の効用
●ほとんどの人々は、さまざまな情報から物事を知識して、それから知恵を
生み出し、自分なりに有意で優位な行動を起こすことで、より良い生活を求
めて暮らしている。
また企業も同様である。 消費市場から情報を収集して、差別的な商品を企
画し、
それを生産する。そして消費市場に製品情報をながし 消費者のニー
ズにこたえていく。それにより収益と雇用を生み出し、企業価値を創造して
いく事になる。

●このように情報は、まさに社会の糧、暮らしの糧といえるものだが、 政府白書
によると、暮らしの視点から情報を見た場合、次のような課題が提起されている。
情報量の問題
・情報の地域格差の問題
・情報を伝搬する仕組みの問題(通信や放送や新聞など)
・情報の質の問題 (フエィクニュース、虚偽情報など)
・情報のコストと負担の問題
など、情報に関わる社会的な課題は、極めて重要で広範に及ぶ事がわかる。

●加えて 情報をわかりやすく、早く、しかも確実に伝えるために重要なのが、数
値情報と視覚情報である。 私どもが日常、接する
情報の中で,数値情報は、物
事をより具体的に把握が可能で、より核
心に触れる事ができる。
特に統計情報は、時系列的に物事を判断するのに最たる情報といえる。
加えて写真などの視覚情報は、一目瞭然、伝えたいことを具体的に相手に訴求
できる。 統計や写真が、極めて効果的な説得情報と言われる所以である。
●私どものブログでも、読者理解の利便のために 常に統計(データ)と写真を多
用しているのもそのためである。

■「視覚情報の事例
●物事をわかりやすく、適格に伝える視覚情報(図示や表示)の事例。
日本の各県のGDPが、世界のある国
のGDPと同じであることを示す図示で
ある。


この表は、日本の都市別住民の寿命ランキングの一覧表示である。

■「情報化時代と適者生存」
●いま、書店で本が売れないという。
にも拘らず、「未来の年表」という本が驚異的に売れている。なぜなのか?
「先が読みにくい時代を、どう生きるか」 という社会的命題に対する答えが統計を
駆使して、解りやすく書かれているからだという。
  

  

 ●「未来の年表](人口減少日本でこれから起きる事)河合雅司著 講談社現代新書 
その概要は-----(一部抜粋)
)人口減少カレンダー (2016年出生数は100万人を切った) 
     ・2017年 「おばあちゃん大国」に変化
  ・2018年 国立大学が倒産の危機
  ・2019年 IT技術者が不足j始める
  ・2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
   ・2021年 介護離職が大量発生する
  ・2022年 「ひとろ暮らし社会」が本格化
  ・2023年 企業の人件費がピークを迎える
  ・2024年 3人に1人が65歳以上の超高齢化大国
   ・2025年 ついに東京都も人口減少へ
  ・2026年 認知症患者が「700万人規模に
  ・2027年 輸血用血液が不足する
  ・2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
    ・2033年 全国の住宅の3戸の1戸が空き家になる
    ・2035年 未婚大国が誕生する
  ・2040年 自治体の半数が消滅する
  ・2050年 世界的な食糧争奪戦に巻き込まれる
  ・2065年 外国人が無人の国土を占拠する
2)日本を救う10の処方箋(次世代のためにいま取り組む事)輝く国になる選択肢
   ・戦略的に縮む、豊かさを維持する、脱東京一極集中、少子化対策
3)明日を担う若者たちへ

情報の鮮度が 情報の魅力を産み出す。 そのために情報を読み取る力と、
報を見分ける能力が必要となる。   また情報を発信する側にも、確信ある正し

情報、価値ある情報を 常に発信する能力と努力が求められる。


 
●情報は、従来から対人や通信手段や、新聞や放送などの媒体によって、私ども
に届けられ、生活の利便に役立ってきた。
しかし  ITという革新的な相互通信機能の普及によって、世界の情報通信が
驚異
的に一変した。 まさに第2の産業革命と言っていい。
そして瞬く間に、一人一人がスマホと称する携帯型パソコン機能の携帯を持ち歩く
ようになり、あらゆる情報を自由に受信したり、発信できるようになった。 
わずか10
年間の出来事である。
日本では、国民の全階層に多機能の携帯電話が普及し、情報通信ネットワークに
よって、一人一人が直接繋がれる。
想像もできなかつたパーソナル情報時代の到
来である。

●その間の推移を振り返るとーーーーー
ダイヤル式の固定電話が消える。
・緊急を告げる電報がなくなる。
・時事情報が、Webサイトによって、自由に見ることができるようになる。
そして
新聞や本が、売れなくなった
・雑誌社の統合、雑誌の廃刊が続く。
・通信販売が台頭し、一大市場を形成する事になる。
・百貨店やアパレルなどのあらゆる店頭販売が、スローダウンする。
・電通など広告企業の既存媒体(新聞、雑誌、TV)の広告売上が激減する。
・日本郵便の郵便扱いや切手の売り上げが、激減。
共通目的を持つ人達が、Webサイト(SNS)で自由に集うことが可能になる
国民の携帯には、地震予知や北朝鮮のミサイル飛来の公的情報が一斉に届く

       

■「情報格差社会の危惧
●毎日訪れる都心の大きなコーヒーラウンジがある。 その壁際のテーブルには、
パソコンを操る若ものが並ぶ。  そのキーボードに目をやると、タッチタイピング
(ブラインド・タッチ)でリズミカルに手を動かし文字を打ち込んでいく。
近くの若い女性のグループに目を移すと、手元のチョコレートケーキをスマホで
撮影し、今はやりのインスタグラムだろうか、画像をスマホで共有して歓声が沸く、
実に楽しそう。
それに引き換え、おどおどしく指先でキーボードを打ち込む高齢者の私からす
ると、ピアノタッチの若者たちは、まさにデジタル宇宙人に見えてくる。
これからの情報社会は、ITとほぼ無縁といえる高齢者世代と、日常茶飯事に IT
語を操るデジタル宇宙人の若い世代との共存社会となる。
それだけに私ども高齢者世代が、心して情報化の大きな波動と真摯にくみしない
限り、若者世代との間に、
益々情報格差が生じるように危惧される。。


内閣府の調査によると、ーーー
日本のパソコン保有率は、60歳代が83%.,70歳代
が53% 80歳代が23%

・65歳以上の高齢者数は3400万人、
・おひとり様老人は600万人、
これらの数値が、情報格差とどのように関わるか わからないが、どうあれ高齢者
ひとりひとりが、情報を暮らしの糧として、再認識することが求められてならない。

  
■「情報の海へ漕ぎ出よう
●嬉しいことに、最近スマホ(インターネット機能の格安の形態電話)が、携帯
通信各社から、相次いで売り出された。機材と通信料(3G)ともで、月額2500
円というのもある。  これさえあれば、インターネットで膨大な世界の最新情報
が、瞬時に受信できる。
まず隗より始めよ」という諺がある。 
新しい驚きの情報世界を、
まずは、お試しいただきたい。
世界の情報の海が、
シニアのあなたが力強く漕ぎ出すのを、待っている。                       (続く)

 


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