■■■■■■■■■日本の自然と,戦後からの脱却■■■■■■■■■
北條俊彦
経営コンサルタント・前 住友電工タイ社長
■■「日本の自然」
🔵霜の降りた我が家の庭に、虫達が懸命に生きた命の残影があちこち
に見られるのだ。
恐らく, 虫達は死後、蟻に食べ自然の世界から学ぶ無常観小さい頃、父
の郷里で野や山を駆け巡り
・蝶や
・蜻蛉、
・クワガタムシ、
・カブトムシ
など虫取りに夢中になったものである。
水田や小川ではタガメやゲンゴロウ, そしてヤゴを、海や川では藻屑ガ
ニ、鰻や鮎、ハヤ採りに一所懸命となった。懐かしい思い出である。
🔵佐用の自然と生き物をこよなく愛する人物がおられる。
佐用町三日月にお住まいの方で, 故郷をこよなく愛され四季折々の自然
の営みの中、日常, 目にする多くの草花や生き物を愛情あるタッチで詳
しく紹介されておられる。
情感溢れる「三日月の生き物観察記」である。
おかげで佐用の自然を心から楽しませて頂いている。感謝、
(写真)佐用の朝霧(大撫山):出典:西播磨ツーリズム.観光ガイド
「虫供養」は初冬の季語。られたのであろう。食べ残しと思える羽や
足などが散乱している。小さな虫達もそれぞれの世界で, 命の誕生と終
着点が厳存している。
自然界で精一杯, 命の限り生き抜いた虫達の懸命な姿に想いを馳せると、
その命の儚さに寂しさや無常(感)を感じるというのではなく, 私は深
い感動を覚える。
無常とは「命の短いことを儚む」といった人の感情や,情緒として感受
するものでなく「生あるものは必ず死ぬ,存在するものは絶えず変化し
てゆくという事実や 現実をそのまま受け入れることで、深い感動が生
まれ、そこから感嘆が湧き出てくる。」これがお釈迦様の云われる 無
常観(感ではなく)である。
晩秋に出会った二匹の蟷螂が,今も記憶に残る。朝晩かなり冷え込み霜
が降りる頃、二匹のカマキリに出会った。寒さで活動が鈍り,卵を産む
でもなくじっと家の外壁にしがみついているのだ。
懸命に何かを待ち続けている、いや耐えている様に見えたが、私には
それが何か全く想像できなかった。二日, 三日と経ち,そしてそのまま
翌朝,いつものように雨戸を開け庭に出たのだが、彼らは地面に転落し
仰向けに転がっていた。もう死んでいるのかと思い,庭に埋めてあげよ
うとしたのだが,まだ緩やかに手足を動かすのだ。“まだ生きているぞ!
“と。彼らを陽当たりの良い場所へ移してあげたが その後も数日頑張
って生き続けていたが、今朝遂に力尽きたようだ。 蟷螂の死骸を庭の
隅に埋め, そっと手をわせた虫供養。『秋の暮れ 心ばかりの お葬式』
🔵さて、蟷螂についてもう少し話を続けたい。
自宅周辺は、多くの蟷螂が生息していた。特に,アスファルトの道路上
をあちらこちらと徘徊しているのである。道路上でもあり,車の通行時
は気をつけているのだが轢死している蟷螂も多く見られた。
また, 道路には轢死した蟷螂以外に針金の様な細くて長い, 干上がった
ものがあちらこちらに見られた。それが何か、始めは分からず、熱さ
に耐えかね地表に現れたミミズが 干上がったものかとも思ったが, あ
まりに多いのである。またサイズもミミズと全く違っていた。
暫く考えていたが『あっ!』と小さい頃の記憶が蘇った。それは 昆虫
と共生する寄生虫“ハリガネムシ”であることを思い出したのである。
(絵)蟷螂とハリガネムシ:出典:ダ・ヴィンチWeb KADOKAWA Group
ハリガネムシとは蟷螂に寄生する寄生虫である。ハリガネムシに 寄生
された蟷螂は, むやみやたらに徘徊するようになり、やがてキラキラと
光が反射する川水面を見つけては、ろくに泳ぐことのできない 蟷螂は
自ら水中へ飛び込んで行く。
蟷螂はハリガネムシにその行動を操られて, 入水自殺に見えるような行
動を取るのだが大学の研究によれば「寄生された蟷螂は ハリガネムシ
から発せられる神経伝達物質によって, 水辺からの反射光に多く含まる
水平偏光に引き寄せられることで水に飛び込む。」らしい。
そして、ハリガネムシは, 蟷螂の体内から水中に脱出し相手を探し交尾
をするのである。交尾までの成功率は極めて低く,小さな水溜まりや ア
スファルトに反応しうっかり飛び出し,そのまま干からびて「針金 ミイ
ラ」になってしまうのである。
蟷螂の体内からの脱出時期は夏から秋にかけて行われ, 水中に脱出でき
たハリガネムシは越冬後、翌年の5月から6月にかけて産卵し, そして
死ぬのである。卵は1〜2ヶ月で孵化し, 幼虫は川の水生昆虫の体内に
侵入し,腸管を破って腹部へと移動し, 身体を折りたたみシストという堅
い殻で覆われた状態で休眠する。
シストを体内に持った水生昆虫が羽化して, 陸上で蟷螂などに 捕食され
た後、休眠中のハリガネムシは目覚め蟷螂の体内で寄生生活を始めるこ
とになる。
小さな虫の世界のことであるが、自然界で設計された遠大なる生命の循
環が始まるのだ。
■■「日米関係は,どう変わるか」
🔵さて, 米国大統領選は予想通りトランプが勝利した。共和党政権に戻
りバイデン=岸田(石破)の日米狂騒時代は終わる。
凶弾に倒れた安倍晋三元総理の提唱した戦後レジームからの脱却と米国
からの完全な独立(対等なパートナー関係)を実現できる好機であると
私は考える。民主党政権下の米国では絶対に実現できない。
戦後レジームとは、第二次世界大戦敗戦後GHQ(勝者)の占領下でつく
られた日本国憲法をはじめとする日本の秩序や体制、制度である。
日本人の手による自主憲法の制定や国連に残る敵国条項(日本は旧枢軸
国として対象となっており)の削除が喫緊の課題である。
(写真)第31代米国大統領ハーバート・フーバー
🔵先の大戦への共和党の歴史認識は客観的で正しいものである。
米国第31代大統領であった フーバーはその著書「裏切られた自由」で
第二次世界大戦に於けるルーズベルトの罪状を以下の如く指摘している。
『ルーズベルトはニューディール政策で失敗し, 戦争によって景気回復
を図ろうとした。
また,容共主義者であり政権中枢部まで共産主義者が浸透しており, 選挙
公約を破り, 中国国民党やソ連スターリンへの軍事的援助を 積極的に行
った。』更に『日本とアメリカは同じ価値観を共有する国でありながら、
極端な人種差別主義者ルーズベルトというたった一人の狂人が、日本に
理不尽な経済制裁を加え追い詰め日米戦争引き起こさせた。』と厳しく
糾弾している。
ルーズベルトは真珠湾攻撃の5ヶ月前に, 中国国民党を使って 大規模な
日本への空襲を命令している。また,ABCD包囲網による日本への経済封
鎖は明らかに戦争行為である。ケロッグ・ブリアン条約批准を審議する
議会でケロッグ国務長官は「経済封鎖は断然戦争行為である。」と答弁
している。
そして、ハルノートによる最終通牒宣戦布告),明らかに先の大戦は米国
が仕掛けた戦争であった。
(写真)「裏切られた自由」著者:ハーバート・フーバー 読売新聞
🔵現代, 米国では共和党だけでなく歴史学会でも、明白な資料や事実に
基づき先の大戦についての歴史認識が議論されるようになっているそう
だ。是非、真摯な議論を期待したい。
日本人は先の大戦敗戦後GHQによって洗脳・支配され続けてきた。
以下は、日本敗戦時におけるトルーマンの発言である。
『猿(日本人)を虚実の自由という名の檻で我々が飼うのだ。その方法
は多少の贅沢さと便利さの供与。3S(スポーツ、スクリーン、セックス)
を解放し真実から目を背けさせる。
猿は我々の家畜だからだ。家畜である猿が主人である我々のために貢献
するのは、当然のことである。そのために、我々の財産である家畜の肉
体を長寿にさせなければならない。
(化学物質などで)病気にさせて,しかも生かし続けるのだ。これによ
って我々は収穫を得続けるだろう。これは戦勝国の権限でもある。』
民主党政権はトルーマンの考えを基に,日本人を徹底的に支配、搾取し
続けて来たのである。そしてトルーマンは, 日本に原爆を落とした張本
人である。このことを我々は決して忘れてはならない。
日清戦争直後の1897年にセオドア・ルーズベルト海軍次官が日本征
服計画(俗に言う“オレンジ計画”)を策定し、甥のフランクリン・ルー
ズベルト大統領(民主党)によって1941年に発動された。
日本は半世紀に亘って用意周到に備えられた 米国の戦略に嵌り悲惨な
敗戦を迎えることになったのである。
最初から正義と秩序を基調とした平和社会など存在しない。
国家や国民が独立自尊と平和的生存権を希求し、多くの血や涙を流した
ことによって出来あがったパワーバランスの上に存在するのが今の平和
である。そのバランスも崩れつつあり世界各地で紛争や戦争が絶えない。
歴史が示すように力ある大国のエゴが罷り通る。力こそが正義である。
そして近代の帝国主義は醜い覇権闘争の結果、米国がひとりその果実を
占有しているのが現代である。
(写真)ノーベル平和賞メダル
🔵トランプはウクライナ戦争を,少なくとも停戦合意にまで持ち込むだ
ろう。プーチンとは恐らく合意できていると想像する。
第47代大統領トランプの欲するものが・・・また、トランプは大統領
就任と同時に、デイープステートを崩壊させると公言している。
デイープステートとは、米国を終わりなき戦争に駆り立てる軍産複合体
に始まる、現在、連邦政府の一部(CIAとFBI)が金融・産業界上層部と
協力して秘密のネットワークを組織する闇の政府とも言われる。
トランプ次期米国大統領
日本もトランプより日本におけるDS組織(財務省)の解体を求められる
ことになるだろう。
🔵最後に,改めて
「戦後レジームからの脱却と米国からの完全独立」のためにも
・国を愛し、
・正しい国家観、
・歴史観、
・そして日本人としての矜持を有する
卓越した政治家が日本に出現することを切に願い、トランプ次期
大統領との歴史的Dealを期待したい。
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