🔵「同じ」という機能を獲得したヒトは、言葉やお金、民主主義を生み出し、世界を「意味」で満たそうとしてきました。それを突き詰めたのが都市社会です。
オフィスの中では風は吹かない、雨も降らない。
山に入れば虫がいたり、石ころが転がっていたりするのは当たり前ですが、
都会の生活では邪魔以外の何ものでもない。
意味のあるものだけに囲まれていると、いつの間にか意味のないものが許せなくなって「意味がわからない」ものは「意味がない」と結論づけて切り捨ててしまう。そこにいまの社会が抱える問題の根本があると思います。
(養老語録の中から抜粋)
🔵これは解剖学者養老博士の所論の一節だか、これは博士の物事の発想の原点のように読み取れる。さすが視点が桁外れと言うか奇想天外である。
だから面白くて、著作が500万部も売れる所以だと推測する。
私など、もう卒寿の壁を越えて時すでに遅し、バカの壁の中で永らく安住してきた訳だが、今更、壁の向こうを目指す勇気を持ち合わせていない。年のせいとはいえ情けない次第である。
しかし生気ある人は年齢に拘らず、当面する自分の壁の向こうをぜひ覗いて欲しい。新しい何かが見出せるはずだ、
そんなものは存在しないと疑う向きは、もうすでに
「バカの壁」にはまっている確証とみた。(Yama)
●表題の写真は、解剖学者、養老孟司博士。
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⚫️またまた惜しい人を亡くした。全くスポーツに無縁の人たちが、オシムさんの死を悼むという。異例の事である。そのわけは日本のサッカーを国際的に世界に知らしめた事と持ち前のかっこいい風貌、そして打ち出す言葉の魅力だったに違いない。
特筆すべきは外人のオシム監督が選手の育成に当たって、日本武士道の精神にある内面的な強さを重視した事。加えて人としての徳義を涵養するよう選手に植え付けた事。それによって未だ誰もなし得なかった日本チームに勝利をもたらした事である。
⚫️オシムさんのことを業界人は「飛び抜けてエッジの効いた世界的な指導者」また別の専門家は「日本のサッカーを日本化した指導者」と評価した。
「試合は絶対に一人では成立しない。君の人生も同じだ。」
サッカー・コーチングに関するオシムさんの言葉が、いつしか世界市場を目指す日本の戦略経営者にも伝わり
オシムの名声は、感動とともにあらゆる分野に広がっていった。
⚫️改めてオシム監督の偉業を称え、日本のサッカーが世界制覇する日を心待ちにしたい。(Yama) ●(標題の写真の出所:時事通信)
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🔵日本は、6月からインバウンドを大幅に解禁する。
待ちに待った朗報である。コロナパンデミックで、外国人観光客を
クローズしてから3年が経つ。
去る2019年の訪日外国人来訪者数は3188万人(うち大阪1000万人)で
過去最高を記録した。
そして外国人旅行消費総額は年間4,8兆円に及んだ。
因みに一人あたりの旅行支出は約19万円、そして翌2020年の訪日外国人数は、4000万人をこすと予測していた。
🔵日本が世界no
観光ベスト5いりの理由は、観光地の魅力もさる事ながら、
伝統的な日本の伝統文化と日本料理と日本のしきたりだったという。
私ども日本人には余りにも普通の物事が、外国人には素晴らしく異質な魅力に映る事と、日本の伝統文化の質の高さだった。
能楽や茶道など高度な専門知識を要するものが海外観光客の一番の標的になると言う、通り一片の観光ではなく日本の伝統文化を知識するというインバウンドの新しい傾向に注目したいところだ。
🔵大阪では来る3年後に関西万博が開催される。平和と人類の科学未来が
テーマになるのは当然としても、日本、特に「日出ずる国、日本」に生まれた伝統文化の美しさと魅力を、余すところなく全世界に伝えてほしい。(Yama)●標題の写真は日本能楽協会提供。
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「さまざまの事おもい出す桜哉」芭蕉 ●桜が散ると暖かくなるとおもいきや、いつになく余寒が続き、
瞬く間に5月の連休である。
やがて訪れる夏の山を「山滴る」、秋の山を「山彩る」、冬の山を「山眠る]と言う。
私は苗字に「山」があるせいか、山の季語が好きだ。
5月4日は「みどりの日」の祝日である。
「みどり」と言えば山を発想し、笑いに連想するところが素晴らしい。
また緑は安全のシンボルてあり、平和の象徴でもある。
とりわけウクライナの市民の間に「笑い」が戻る事を祈りたい。(Yama)
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