🔵タイが揺れている。少なからずタイを知るものにとって、タイの政体は、危険極まりない。民主国家を標榜しながら、かっての政敵を国外追放して、新しい軍政が始まる。残念ながらタイが経済中進国にとどまる理由のようだが、今後を見守りたい。
経済は、農業国から産業国に転換中の中進国だが、最新鋭の車を年間190万台も生産する実力を持つ。加えて4000万人近い観光客を呼びこむ世界的な観光国でもある。
そしてASEANの中核を担う。その国の政情がなぜこうも脆弱なのか。地政的な南北の経済格差。貧富の格差。まさにタイの恥部でもある。
しかし古くから欧米の植民地列強をしのぎ、一度も負けを知らない、したたかな外交力を知ると、その本質がわからなくなる。知人に言わせると、それがタイの深淵な魅力だという。タイの人たちのお人柄もいいし、タイの伝統文化も素晴らしい。タイの行政組織も日本に似て、グレードは高い。警察機構も国防力も素晴らしい。女性の活躍も盛んだ。結論は政治が悪い。選良が選ぶ選挙制度や国の態勢に問題があるのかもしれない。
「タイとは何ぞや」私の答えは、「アジアの小さな巨人」。ここで大きく政治と政体が変われば、ASEANどころか、ひいてはアジアの大国にのし上がる可能性が
あるように思えてならない。夢のたわごとでない事を祈りたい。 . . . 本文を読む
🔵日本の盟友、タイが民主化へ向けて新しい歩みを始めた。しかし総選挙後の歩みは、完全な民政化とは思えないもので、今後の先行きに対して、さまざまな危惧が寄せらている。暫定軍事政権の首相が、民政化後の勝利政党の代表として、引き続き首相に就任するという事に、いささかの違和感を抱く。先進国では、ありえない事態である。今後タイは、どう先進国を目指すのか。重視したい。 . . . 本文を読む