

●季句 目出度さもちう位也おらが春 小林一茶
菜の花やぱっとあかるき町はずれ 正岡子規
●季語 清和 夏めく 麦の秋 風待月 若夏 入梅 風薫る 晩夏
●季節 薫風 夏浅し、夏めく、麦の秋, 仲夏, 潮干狩り、田植え
●時候 晩春 暮春 軽夏 晩霞 若葉寒 薫風 緑風
●風物 菖蒲 藤 端午の節句 茶摘み 鯉のぼり 初鰹
●祭事 母の日(第2日曜日)バードウイーク(10~16)
加茂の競馬 筑摩祭(滋賀8日)宇治祭(京都)神田祭
八瀬祭(京都9日) 楠公祭(神戸25日)
●食 茄子 柏餅、筍飯、豆飯、麦飯, 鮨、冷麦、瓜漬, 新茶
●魚 鮎、山女、ごり、石鯛、いさき、初鰹,はまち、鱒、
●野菜 蕗,タケノコ、レタス,ゴボウ、ぜんまい、長芋、韮、かぶ、青梅
●花木 余花、葉桜、薔薇、牡丹、紫陽花、橘の花、緑陰、
●挨拶 晩春の候、新録の候、薫風の候、青葉のみぎり、




■「日本と世界の行事」5月皐月)
1日 八十八夜(日本) 立春から数え88日目
3日 憲法 記念日
4日 みどりの日
5日 こどもの日 端午の節句、立夏
5日 端午の節句(日本) 菖蒲湯に入り厄を祓う
7日 英国地方選挙
9日 大相撲夏場所、
9日 母の日
11日 カンヌ国際映画祭(フランス)
20日 ゴルフ全米プロ選手権(米国)サウスカロライナ
21日 小満
23日 テニス全仏オープン(パリ)
25日 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)シンガポール
26日 全国で皆既月食




■[タイの行事」
1日●レイバーディ(労働者の日)
4日●国王戴冠記念日
6日●仏誕節、ブイサカブーチャ 禁酒日
未定●農耕日
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■「不作為の1年」

●コロナによる年寄りの巣籠りが続く。
何時まで続くのかも定かでない。連日の首相や知事の3蜜回避コールを聞
くと、外に出て他人と会うのもいささか疎まれる。
ビジネスマンは、テレワークとかでインタネットを介して仕事が運ぶから
まだしも、格別仕事を持たない年寄りは、平常以上に家に滞留することを
強制されるから 気分的に大変である。
運動や交流の場も減るし 孤立して生活のリズムを崩して鬱になる高齢者も
多いと聞く。しかも武漢コロナは、そんな年寄りを狙い打ちするという。
さらにコロナが怖いのは、この病気の場合 亡くなるまでが非常に短く、イ
タリアの例ではわずか8日。志村けんさんも10日足らずで帰らぬ人となって
しまった。

●だからどの家庭でも「お爺ちゃん、お願い、外に出ないで」となる。
まさに拘置所のような、と言っても過言ではないが、隠遁生活を強制され
る。長らく生き伸びてきたが、元気で家に閉じ込められる不自由さは「拘
置所暮らし」としか、適切な例えが浮かんでこない。
しかも目に見えない 0,1ミクロン以下という小さなウイールスにいささか
もスキを与えぬよう、四六時中 対座しなければならないのである。
●ただマクロでみると、今回のコロナショックは、2008年に起きたリーマ
ンショックよりも 経済的な被害は大きいという。
確かに現況の世界情勢を見ると 既にヒトとモノの動きが止まり 重ねてカネ
の動きも止まりかけている。株価も下がり続けている。専門家に言わせると、
経済大恐慌の予兆だという。
■「コロナとリーマンの比較」去年5月の記事の採録)
(項目) (新型コロナ)(リーマン)(備考)
「世界経済の損失」 5兆ドル 2兆ドル強 (GDP)
「時価総額の消失」 19兆ドル 17兆ドル
「財政出動の規模」 8兆ドル 5兆ドル
●だからどの国のトップも、コロナショックの山場を早く抜け出し,ひと
時も早く自国経済を再開させたいと焦っている。だが今のところ、適切な
治療薬やワクチンの創薬までには、至っていない。だから感染リスクを抑
えるためには、人々が他人との接触を8割がた抑制するしか最善の方法は
ないという。
●人々が活動してこそ消費が生まれ、経済が活性化して 国々が豊かになる
が、世界挙げて動くなという事になれば、世界は手元に在るものを食い潰す
までで、経済は急速に劣化し あげくは滅びて朽ちるしかない。
■「目に見えない敵」去年5月の記事の採録)
●4月20日世界のコロナ感染者数は238万人、死者16万5千人。
最近報道によると緊急事態宣言で 大都会の街角から人が消えたという。
大きな飲食店は閉店を余儀なくされ 全国規模のコンビニ社長は 目に見え
ない敵と今まで経験した事のない、いつ終わるかも判らない戦いを、やり
抜くしかないという。
●科学史家の村上陽一郎国際基督教大学教授は、
「宿主の感染者がすぐ亡くなるとウェルスは広がらない。しかし宿主が歩
きまわる事が多い新型コロナは拡散しやすい。戦略的にコロナは賢いウィ
ルスだ」と解説する。そして「自然の謎や、わからない事と真摯に向き合
い問い続ける事によって良識は養われる」と日経コラムで語る。識見だと
思う。
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■以上が、昨年5月の歳時記の文面の採録である。
●昨年3月にコロナ感染が始まってからの危機感が、ひしひしと伝わって
くる。あれから1年経つが、状況は全然変わっていない。手をこまぬいて
いたわけではあるまい。なかなか改善しない事に対する国民の焦り、ワク
チンなど、政府の対策に対するずれなどが相乗して、大きな停滞を生じた
としか思えない。そのうちに変異型ウイルスが加わり、感染力が増し全国
に拡大蔓延した。
関西では、第4波が襲来して病床の危機がおこり、関東4県でも危機が収
まらない。米国のジョウンズ・ホプキンス大学の集計によると世界のコロ
ナ新規感染者数は、遂に70万人を超したという。
専門家の見方では、歯止めをかけるには、ワクチン接種以外にないという。
しかし日本は、ワクチン接種率が現行1%で世界最低だと言われている。
●大阪の高齢者である私の手元には、昨日やっと予防ワクチンの予約票が
届いた。早速、保健所に連絡をしたところ、追って「はがき」が届くから、
それにより連絡電話を入れて、ワクチンの予約をして欲しいという。
何かしら、もどかしい限りだが、期待して待つしかあるまい。
部屋の窓から見える、隣の小学校の屋上の5匹の大きな鯉のぼりが、五月晴
れの大空に泳いでいる。
自由に闊歩できる毎日が1日も早く帰って来て欲しい。コロナパンデミック
2年目をむかえた「巣籠り老人」の切なる願いである。

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