【3月15日投稿分】
昭和63年3月13日に結婚(拙僧25歳、家内21歳)して、今月は37回目の結婚記念日となりました。大変な事も色々、様々ありましたが、夫婦共に存命で今年を迎えられた事は、これほどに有難い事はないですな。感謝、感謝、ですばい。妻は檀家の娘さんで、質素倹約のその姿勢(人間性)に惹かれて、拙僧から申し入れをしました。お寺というところは、檀家さんのお布施(国でいうところの血税)によって成立している組織ですので、贅沢が好きな浪費家では、お寺の坊守(奥さん)は、とても務まりませんからね。
お付き合いが始まって数ヶ月が過ぎた頃、家内の気持ちも聞かずに、拙僧が独断で結婚式の会場と日程を決めて報告を。式場は、美空ひばりさんが最期のステージ(拙僧夫婦が結婚した次年)となった北九州小倉の九州厚生年金会館を抑えました。対し家内が「まだ両親に、お付き合いをしている事も伝えてないのに」と困った顔をしましたが、対し拙僧「これから伝えて、許しをもらうったい」と。承諾を得られたは、式当日の2ヶ月前で、流石に焦りましたね。特に父親様が「一般家庭の娘が、お寺の坊守など務まるはずがない」と猛反対を。後になって子供達から「お父さん、やる事が無茶苦茶やん。これって、犯罪やで」と。対し「何を言うか、そのお陰でお前さん達はこの世に出て来れて、やりたい放題な事が出来てるんだろうが」と。家内もその当時の事を振り返る度に「その時は私も、21歳で若かったからね。何が何やらわからずに、気付いたら結婚させられていたもんね。私に考える時間を与えない事が、お父さんの作戦(勝利)だったんだもんね。まあ、結果オーライだったから、いいんだけどね」と。息子(長男)のお嫁さんが、この一連の流れを聞いて「ひどい」と一言、笑いながら言ってましたね。
拙僧の両親が他界した現在は、家内のご両親と同居(寺内)をしておりますが、娘(現在34歳、2児の母)が高校生の頃「お爺ちゃんとお婆ちゃんを、お父さんが引き取って、これからお世話をしていくの」と聞いてきたので「何や、お前さんは嫌なのか」と返すと「私は嬉しいけど、また、お父さんの負担が増えるのかな、と思って」と。「心配してくれて有難うな。だが、お母さんは女性ばかりの3姉妹だろ。3人とも嫁いでいったら、誰が老いていく爺ちゃんと婆ちゃんのお世話をするんだ。こういう家庭の娘さんをお嫁さんにもらおうと思う男性は、お嫁さんのご両親を将来、世話していく気がないなら、初めっから結婚などしないこった。両家の親を同じ様に大事にしなきゃ、いつしか夫婦の間にも亀裂が入る。両家の両親がいるからこそ、可愛い子供や孫を授けてもらえるんだろ。お嫁さん側の両親の事なんか知らん、は、そりゃ、道理が通らんで」と、娘にはその様な話を。しかしながら、縁というのは面白いものでして、一昨年結婚した長男のお嫁さんも2人姉妹で、現在、結婚を前提にお付き合いをしている次男の彼女さんも、ひとりっ子にて。拙僧の姿を見て育っているもので、息子は2人共、相手のご両親を大事にしておりますもんね。
ところで拙僧夫婦ですが、基本、喧嘩になった記憶は、ほとんどないですね。この37年の間、家内が大声を出して怒ったり、口を効かずに無視してきたり、感情を剥き出しにヒステリックに喚いたりなど、1度もそんな姿を見た事が。ただ、30代の時に1度だけですが、家内からまじ蹴りを喰らった事が。拙僧を蹴り飛ばした後、家内は「よし」と一言、納得したかの様に言葉を発して、その後は拙僧に対して何もなかったかの様に、通常通りの対応を。家内は実に男前でして、何でもがそうですが、後に引き摺る事が全くなし。蹴り飛ばされたは恐らく、踏んではいけない家内の地雷を、踏んだんでしょうね。何故に蹴られたのかは、いまだにその理由はわかりません。理由を聞く勇気もありません。
さて、あとどのくらいの時間、一緒に生きていけるのかはわかりませんが、なるべく長く一緒にいたいですね。もちろん、死んだ後もずっと一緒にいたいですが。偶に子供達が「父さんは、そんなに母さんベッタリで、もし、母さんが先に死んだらどうすんの」と尋ねてくる事が。対し拙僧「心配するな、母さんの身体にまだ、温もりが残っている内に追っていく。後の事(お寺も含め)は、お前達に任せる」と言ったら、呆れ返っていましたね。
【付録】
偶に、読者の方から「住職は長い法話が多いですが、字数はどのくらいなんですか」との質問を受ける事が。対し「SNSに投稿初期の2、3年は、ツイッターの140字だけでした。大半の読者は、140字の中に隠れている含み言葉を、しっかり読み取ってくれていました。中には『住職の法話は、140字の俳句ですね』と言ってくれる読者さんも。が、読者さんが増えるに連れ、明後日の方向から的外れの指摘をされる人が徐々に。そこで『わかりやすい法話にしなければ』と変えていったが、現在のこの字数に。法話作成の経緯は、まずメモに書いて、ブログに投稿するんですが、ブログは30000字が限度ですので、5日ごとに投稿しておりますから、4日間で書いてるは、400字詰原稿用紙で70枚前後ですかね。そのブログから、Facebook、Instagram、X に同じ法話を飛ばしています」と。「10年間も続けてですか。よくそんなにネタがありますね」「拙僧の祖父母、檀家のご老人達の経験、教訓話が8割以上です。聞かしていただいた話をアレンジして書いています。個人情報がダダ漏れしない様に。拙僧個人だけでは、10年間で3000話は無理ですよ。ご老人達の経験話は、後世の人達にとって必ず、宝になりますもんね」と。
約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。
金剛寺ブログ :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808
金剛寺ツイッター :https://twitter.com/kongouji093
金剛寺フェイスブック:https://www.facebook.com/天徳山-金剛寺-1543297575974719/
拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」
金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?
【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。
添付写真は、わが寺の境内地に座る、やすらぎ地蔵菩薩さんです。
添付写真は家内です。当たり前の事ですが、先祖を大事にしてくれます。
次回の投稿法話は、3月20日になります。
