1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 昨今は、老若男女問わず、あらゆる人間関係で『パワハラ砲』の撃ち合いですね。

2025-02-12 06:42:06 | 法話

【臨時法話】 この話は昨日、仏壇参りに伺った先での若者との会話です。


檀家の若者が「住職さんは、知ってますか。昨今は、若者の『あれイヤ、これイヤ主張』が『逆パワハラ』になってると。私の上司は、若い社員に気を使い過ぎて、精神疾患になりました」と。対し、拙僧「それはつまり、頭ごなしに『あれしろ、これしろ』と強要してくる『老害(ろうがい)』のパワハラに対し『それも、これも、パワハラですよ』と拒否してくる『若害(じゃくがい)』で、パワハラ返しをしているという事なの」と聞き返すと「そういう事です。住職さんは時折り『人間関係は全て、割り切れんものを無理や割り切って、わが心と折り合いを付ける事』と法話で。『パワハラ拒否砲(イヤイヤ)』も、程々にした方がいいですよね。否定から入ったら、得られる物は少なくなりますもんね。私も若い組ですが、知らない事を教えてもらうのですから、多少は怒られて、嫌な思いもしますわな」と。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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投稿写真は、わが寺の大日如来坐像(金剛界)です。

次回の投稿法話は、2月15日になります。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 今日の法話は、檀家さんとの会話で、43年前の甲子園、松井秀喜さんの5打席連続敬遠の話を。

2025-02-09 11:08:02 | 法話

【2月10日投稿分】


嘗て、北九州において、高校球児だった檀家男性(現在51歳)が拙僧に「住職は1992年の第74回全国高校野球選手権大会での2回戦、明徳義塾高等学校(高知県)対 星稜高等学校(石川県)の試合であった、松井秀喜さんへの5打席連続敬遠というのを覚えてますか」と。「どうしたの、今頃」「いや、テレビで松井さんを見てね、当時の事が脳裏に」「そうか、勿論、覚えてるよ。拙僧はその時、30歳だったもんな。マスコミが大いに騒ぎ立て『勝利至上主義』の物議が社会現象になったもんね。爆破予告まで出て、大変な騒ぎになったもんな。高校野球において、これほど真っ二つに意見が分かれた事例は、そう多くはなかったんじゃないかな。どちら(敬遠賛成、反対)の意見が正しいかなんて、それこそ、真剣勝負をしている当人さん達にしか、判断出来ないんじゃないかな。そういえば、確か、この大会(43年前)から、甲子園のラッキーゾーンが撤去されたんだよね」と。


対し、檀家男性が「住職さんは当時、5打席連続敬遠は、認める派、認めない派、どっち側でしたか」と。「そうか、君は当時、松井さんと同じ年で、高校球児だったもんね。そうだね、どちらかと言うと、拙僧は認める派かな。その高校(明徳義塾)がどこに目標を置いていたか、だよね。あくまでも『優勝』というものに目標を置いていたのか、1試合でも多く試合をして、ベンチの選手を全員、甲子園に出場させてあげたかったのか、その時のチーム事情があったのか。負けたら即、引き上げの甲子園だもんね。甲子園出場の切符を勝ち取るまでに、地区予選において、どんなドラマがその高校(明徳義塾)にあったかなんて、部外者には全くわからん事でしょ」と。


続けて拙僧「その場だけの状況(5打席連続敬遠)を見て、部外者が是非の判断をするは、あまりにも軽々かな。人がそう動くからには、そう動くだけの理由が、必ずあるもの。43年前にSNSなんてものがなくて、本当によかったと思うよ。昨今の様に、正義感が暴走出来るツールがあったら、相手投手(同高校、同高校球児達)は、どれだけ誹謗中傷を世間から浴びせ掛けられた事か、最悪の事態(人生ストップ)まで起こっていたかも。考えただけで、ぞっとするわ。それに対して松井秀喜さんはその後『5打席連続敬遠された、という事実に相応しい選手になろう』と心に誓ったそうだもんね。もちろん、この2人(松井秀喜さんと相手投手)、後に再会し、この事について談笑したそうだよ」と。


すると、檀家男性が「住職さん、この私との会話をSNSに投稿したら、昔の事とは言え、蒸し返されて、袋叩きに合うんじゃないの。昨今は、人を陥れる情報に飢えてる時代だから」と。対し、拙僧「その言葉だが、昨今、よく使われる言葉だよね。だけど、大丈夫だと思うよ。このあなたとの会話だけど、結構教訓も詰まってるし、懐かしむ人達もおられるだろうから。NHKの朝ドラ『おしん』が再放送されても、炎上なんてしてないでしょ。今現在にリアルタイムで放送されたら『おしん』なんて、間違いなく大炎上も大炎上だよ。再放送(昔の物)なら騒がず、静観して見る事が出来るなら、今現在リアルタイムのドラマも、その心で見りゃいいものを、と思うけどね。だから『拙僧は、松井秀喜さんの5回連続敬遠は、認める派でっせ』と言っても、43年前の事だから、文句言ってくる人など、恐らくいないでしょ。それにしても、この松井さんへの敬遠ですが、当に、球史に残るものになってるよね。ほとほと凄い選手だと思うよ」と。


続けて拙僧、この檀家男性に「凄い選手といえば、松井秀喜さんより1学年上には、イチロー選手がいるよね。イチローさんは、愛工大名電で2度、甲子園へ出場されているが。そのイチローさんにおいては、こんな話が。自分のせいで敗戦した時、宿泊所の玄関で座り込んで泣いていると『人間は負ける事で、力を付けていくんだよ』と声を掛けてくれた人がいたと。それが横綱曙さんであったという事だもんね。徳川家康公が『勝つ事ばかりを知り、負ける事を知らざれば、その害、わが身に及ぶ。及ばざるは、過ぎたるより、勝れり』と後世に教訓を。愛知県出身の家康公の言葉というが、また、縁を感じるよね」と。


因みに、イチローさんですが、ドラフトの指名は4位であったと。信じ難いでしょ。他にも、工藤公康さんはドラフト6位、掛布雅之選手もドラフト6位、金本知憲選手はドラフト4位と。叩き上げから球史に名を残したは、他にも少なからず。イチローさんが「夢や目標を達成するには、1つしか方法はない。小さな事を積み重ねること」と。確かに、ですね。人は自分がしてきた事、やってきた事が、今ここにある結果(答)ですもんな。


今1つ、凄いと言えば、野球選手ではないですが、米国の映画俳優シルベスタースタローンさんですかね。拙僧の好きな俳優さんの1人ですが、自分の愛犬を売らなければならない程にお金がない時代に、ボクサーの映画を世に出したいと脚本を書き、映画界に持ち込むと、その筋の人達から注目を浴びたと。が「主役は自分がしたい」のスタローンさんの要望に対し、プロデューサーから「主役は有名俳優を使う。諦めてくれ」と大金を積まれたが、断固として拒否し、主役として成功を掴み取り、現在の地位を手に。案外にプロの人達が否定(シルベスタースタローンさんが主役ではヒットしない)するものが、成功するものって多いですよね。寺尾聰さんの『ルビーの指環』なども「こんなお経みたいな歌、売れませんよ」とその筋のプロ連中から。が、その結果は、みなさんもご存知の通りですもんね。ほんと、犬も歩かにゃ、棒にも当たらん、ですわな。何でもがそうですが、否定から入ったら、得るものはないですよね。まず動いてみよ、ですね。


拙僧は映画『ロッキー』も当然好きですけど、歳を取られてから、燻し銀の老俳優さん達を集めて制作されたアクション映画(エクスペンダブルズなど)の方が、どちらかと言えば好きですかね。70歳超えてのあのアクション映画、常日頃、どれだけ体作りに努力をされているんでしょうね。並大抵の努力ではないと思いますよ。矢沢永吉さんも、小田和正さんも然りです。それを考えたら、拙僧はまだまだ、63歳にて。人間は死ぬまで、生きとかにゃならん。どう生き抜くか、その参考になる人達ですね。


【付録】

拙僧はこれまでに、約10年間でSNSに3000話の長短法話、また、法話の本を3冊、世に出させて頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで。尚、檀家は千葉県にも)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳です。父親の他界年齢を基準にすれば、あと僅かに10年。これより先の残された時間は、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


下記で拙僧の過去の法話を読む事が出来ます。興味がございましたら、是非。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


添付写真は、わが寺の達磨大師像(屋久杉造)。武者小路実篤さんが「桃栗三年柿八年、達磨は九年、俺一生」と。桃栗柿はその年数で実を付け、達磨は面壁九年で悟りを。だが俺は、死ぬまで精進努力をせにゃならん、と。


次回の投稿法話は、2月15日になります。













【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 毎年、この時期を迎える度に「今ここに、命があるに、何不足」の言葉が脳裏に。

2024-12-29 19:19:56 | 法話

【臨時法話】    大晦日の法話。


今日12月31日は、大晦日。1月1日の『初日の出』には、多くの人が海や山に出かけ、1年の幸せ(安泰)を願って手を合わせるが、12月31日の『1年納めの日の入り』に「今年1年間、あなた(太陽)が昇ってくれたお陰で、今年も無事、命を繋ぐ(保つ)事が出来ました」と、西の空(沈んでいく太陽)に向かって、手を合わせ、頭を下げ、感謝する人が、どれほどにおられるだろうか。


拙僧は、今年1年の安泰を願う初詣でよりも、今年1年間の御礼報謝として毎年、年の暮れには、太宰府天満宮や、方々の神社、仏閣(特に、高野山)へ参詣に。さて、太宰府天満宮といえば、菅原道真公ですが、当時の人達が「左遷先(太宰府)で哀しく命を終わらせた恨みから、京都に数々の災い(疫病、落雷、天変地異)を齎(もたら)した」との風評を。ほんまかいな。その道真公の恨みの御霊(みたま)を鎮める為に建立されたが、北野天満宮との事。その数々の災いが、道真公が京都在住時に住んでいた桑原地区(御所南側の丸田町通り路上)だけ、難を逃れる事が出来たという事で、今でも雷が鳴れば『おお、くわばら、くわばら』と呪(まじな)いの言葉を発し、難逃れを願う人達が。思えば、人間の都合で、日本三大怨霊(菅原道真公、平将門公、崇徳上皇)にされたり、神(特に受験合格の為の学業の神)様にされたりと、ほんと、道真公も忙しいこって。


さて、神社のお参りは、通常は『2礼2拍手1礼』ですが、一般神社より位が高い、宇佐神宮、明治神宮、出雲大社などでは『2礼4拍手1礼』で、それよりも尚、位が高い伊勢神宮では『2礼8拍手1礼』でのお詣りを。拍手(かしわで)する時は『神さん、来たよ』と知らせる為に、大きな音を立てて手を打つ事が大事。お賽銭も字で表されている様に、お札ではなく小銭を。これもまた、参詣に来た事を神さんに知らせる為、大きな音を立てて小銭を賽銭箱に。ところが、現在、銀行では、枚数によって小銭は手数料が掛かるから、出来ればお札を入れてもらえれば、神社さんも助かるのでは、とお寺の坊主(拙僧)が勝手に心配して、いらん事を言っております。まあ、何せ、お札を入れる時には「ジャラ、ジャラ」と声を出し、奥で控えてござる神さんに、来ている事をアピールしましょうね。


余談ですが、正月の三ヶ日は、お盆(盂蘭盆)の三ヶ日と同義にて。正月様(歳徳神、その家の先祖の集合霊)が帰って来られますので、家族みんなで、心からのおもてなしを。野菜を細かく切って、仏壇にお供えし、年が明けたらそれを下ろして、ごった煮にし、餅をぶち込んだが、お雑煮にて。こうした神仏、ご先祖に捧げたお供物を得る(戴く)事により、心身を清めさせてもらうを、直会(なおらい)と言います。因みに、お雑煮を食べる雑煮箸(柳の木で作られるから、柳箸)の両端が細くなっているは、片方は自分が食べる為ですが、もう片方は取り箸に使うではなく、ご先祖さんが食べる為のもの。また、おせち料理は本来、正月三ヶ日の保存食として作り置かれるもので、大晦日までバタバタと忙しく働いてくれたお母さんを、正月三ヶ日くらいは、ゆっくり休ませてあげよう、から始まったもの。さあ、年が明けましたら、労る心から1年を出発(船出)し、人間が最も幸せを感じる家庭円満を、皆(家族全員)で築いていきましょうね。


さあ、令和6年も今日1日で、いよいよ終わりとなりますが、わが寺は12月(師走)になると、納骨堂で眠るご先祖さん達に、1年間の御礼報謝といって、挨拶に来られる檀家さんが数多に。昨日も、大阪から親子の3人連れが納骨堂参りに。何年振りかで会った男の子が、30センチ以上身長が伸びていて、この子(現在、中3)に拙僧「頭から何を振り掛けたら、そんなにデカくなるんだ」と問うと「親の愛情、ですかね」と、粋な返しをしてきおった。さて、今年も、拙僧の拙(つたな)い法話にお付き合い下さいまして、本当に有難うございました。来年もどうぞ、お付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。それでは、読者の皆様、良いお年をお迎えくださいませ。


【付録】

拙僧はこれまでに、法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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次回の投稿法話は、明日の1月1日になります。添付写真はお寺から眺めた、北九州洞海湾の夕暮れと、2日前の太宰府天満宮です。今年も無事にこの日(大晦日)を迎えられて「今、ここに、命があるに、何不足」ですね。拙僧個人的には、師走27日にギャン豆(孫、男子)が誕生を。少し賑やかな新年になりそうです。







【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 街中で手を繋いで歩いている仲睦まじいご夫婦(特に老夫婦)に出会うと、心が癒されますよね。

2024-12-26 10:30:13 | 法話

【臨時法話】      天から貰った最高のプレゼントは、わが女房殿にて。


わが寺には、檀家さんに大変仲の良いご夫婦がいて、このご夫婦は、典型的な蚤(ノミ)の夫婦(旦那が小さく、奥さんが大きい)でして。ある時、旦那さんが「住職さん、家内が水虫になりまして。あの様に太っている為、お腹が出ているもんだから、自分で足の指に薬を塗る事が出来ず、私が塗ってあげる事になったんですが、ご存知の通り、私は筋金入りの潔癖症でしょ。顔には出しませんが、申し訳ないのですが、心の中では拒否反応をしながら薬を。私の手に水虫が感染しないかと心配で」と。


対し、この旦那さんに「拙僧も以前、家内が水虫らしきものになった時、素手(指)で塗ってあげてたよ。その時、家内が『パパ(拙僧)の指に感染しないかしら』と心配そうに。対し『塗ってる薬は、水虫の薬だろ。という事は、手の指に水虫の薬が付いてる訳でしょ。もしそれで感染したら、その薬、効き目がないという事でしょ』と笑いながら言うと、家内が『まあ、理屈はそうだけど』と。まあ、そんな事が。ねえ、旦那さん、あなたがどうしても気になるなら、綿棒を使えばいいじゃん。本来なら、その方が間違いなく衛生的な処置だと思うから」「そうですか、んんっ、綿棒ですか。何か、非常に複雑な気持ちなんですが」「塗ってあげるは、愛する奥さんだもんね」と拙僧、この旦那さんに。


最後に拙僧、この旦那さんに「あなたの潔癖症は、今日までに身に付いた情報による潔癖症でしょ。新たな情報が入る度に、どんどんエスカレートしていくだけだよ。もうこれ以上、潔癖が増していく様な情報(ピコピコスマホ)を、頭に入れるのは控えた方がいいかもね。人間は細菌と共存して生きてるんだから、ある程度は折り合わなきゃ。抗菌剤を使い過ぎたら、耐性菌を殺してしまい、悪い菌が増殖して、かえって身体(環境)に悪いがな。外国の事例で、天敵の狼を排除したが為に、鹿に森林を荒らされ、洪水になった事例や、鹿が増え過ぎ、食べる草がなくなって、大半が餓死した事例とか。また、自然環境を人間が、自分達の都合の良い様に変えた事で、天敵である大型の鳥がいなくなり、街中でスズメバチが繁殖し、人が襲われるという流れも。そりゃ、必要な時は、殺菌剤も抗菌剤も使わにゃならんが、いき過ぎた使い方は、自然界の歯車を狂わせ、その中で生きている人間にも、悪影響を及ぼし兼ねない。いき過ぎは、少し考えようね」と拙僧、この旦那に。


【付録】

約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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次回の投稿法話は、12月31日になります。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 子(わが子、弟子、部下、生徒など)育て(しつけ)は、する物ではない。子育ては、見せるものにて。

2024-12-23 12:10:05 | 法話

【12月25日投稿分】


読者の若者が「番組『アメトーク』で、さんまさんが『現状維持が最も難しい』と言ってたんですよね。が、現状維持(現在の流行も)は、今が頂点。後は、落ちていくだけ、と思うんですが」と。対し、拙僧「例えば、だよ。後から入る人の為に、風呂のお湯をずっと40度に保たせるには、追い焚き機能を常に発動させておかにゃならんだろ」「ああ、なるほど、そういう事ですか」「そういう事かな。その番組、拙僧も見たよ。さんまさんが言ってたでしょ。『現状維持を続けていく為には、果敢に挑戦していかなきゃ、現状維持を保つ事は出来ないもんね』と。人間は徐々に歳も取っていくし、時代も変わっていくし、現状を維持するというは、そう簡単なものではないと思うよ」と。


対し、この若者が「さんまさんといえば、60歳で引退すると、明言されていたでしょ。だけど、爆笑問題の太田さんが『いやいや、続けて下さい。このままやめられたら、カッコ良過ぎて、我々は困るんです。我々にさんまさんが、朽ち落ちていく姿を見せて下さい』と。そう言われたから、さんまさんは『引退するをやめた』と。納得されたらさんまさんは、切り替えるのも早い。だから、68歳まで変わらず続けられているんでしょうね」と。対し、拙僧「ボクシングのチャンピオンと同じだよね。今日まで倒してきた人達に対し、倒されて去っていくが、チャンピオンの使命(礼儀)と。具志堅用高さんがある番組で『試合前のルーティンだったアイスクリームを食べなかったから、最後の試合は負けた』と言われていたが、本音は『最後の試合は怖くて、リングに上がりたくなかった。それでも、倒されて去っていくが、倒してきた人達への礼儀』と、決めておられたんだろうね」と。


続けて、この若者が「そういえば、元『雨上がり決死隊』の宮迫さんが、さんまさんに『引退する日の収録の最期は、粉になって消えて下さい』と言われたらしいですね。それでさんまさんは、テレビ局側に『俺の最期は、C Gで粉にして消してくれ、と頼んである』と言われたとか。漫画『明日のジョー』の最期も、白くなって終わったですもんね。燃え尽きて終わっていく人生って、そんな人生を歩みたいですよね。そういえば、さんまさんが『俺は、スピードが命。スピードがなくなったと感じたら、引退かな』と言われてたよな」と。


更に、この若者が「さんまさんの衣装がいつも地味なのは、話(トーク)が散らない様にする為と。人物描写をするが仕事だから、控えめの衣装を選択すると。それと、さんまさんのエピソードで印象的な話は、面白い事が起きたり、思いついた事は文字にせず、全て頭の中のノートに書き留めていると。若手芸人の『忘れたらどうするんですか』の問い掛けに『そんなに面白くないから忘れるんや。喋る面白さと、文章の面白さは、全く違う』と言われていました」「拙僧の知人高僧も、見たもの、聞いたものは、書き留めず、一旦全て忘れろ。思い出せたものだけが本物、と言われたよ」と。


続けて拙僧「講演会に行くと偶に『住職は、講演会では原稿を書いて臨まれるんですか』と聞かれる事があるんだが、今日までに200以上の講演に招かれたけど、1度も原稿を書いた事がない。今日の参加者は、男性が多いな、女性が多いな、老人が多いな、子供が多いな、で、話す内容は自ずと違ってくるもんね。また、60分の約束で依頼されたのに『まだ話せ、まだ聞かせて』とせっつかれて、4時間以上話した事も何度かあった。原稿なんて書いていっても、何の意味もなさない。さんまさんが言われる様に、原稿と喋りは全くの別物だよ。原稿だと炎上するだろう内容も、しゃべくりでは皆、文句言わずに興味津々で聞いてくれる。もう大概、コンプライアンス問題は、やめてしまった方がいいかな。この頃は、過剰になり過ぎだわ。ドロドロした人間臭い話の方が面白いし、教訓に出来る事も絶対に多い。人間はそれほど綺麗なものではないもんね」と。


対し、この若者が「なるほどですね。若手芸人さんがさんまさんに『話(回し)が詰まる事って、ないんですか』の問い掛けに『ない。お菓子をいっぱい持って行っているから』と。このお菓子というが、予備の知識なんでしょ」と。「そうだよ。話がどこに飛んでも、講演参加者から突然、とんでもない質問を受けても、切り返せる話(ネタ)をなんぼでも持って拙僧も、講演会に臨んでるよ。それにしても、さんまさんを含む、お笑い芸人の人達は凄いよね。勉強が出来るという事と、頭がいい(キレ)という事は、根本的に違う。彼ら(お笑い芸人さん達)は機転を含め、本当に頭がいいと思う。拙僧は録画してまでお笑い番組を見てる。彼らの話し方、間の取り方を勉強させてもらう為に。人を怒らせるは簡単だが、人を笑わせ続けるって、難しいよ。如何に素晴らしい法話をしても、聞き手を飽きさせたり、眠気を誘ったりしたら、坊主の負け、だもんね」と。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。




約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を、下記で読む事が出来ます。

金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

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                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、1月1日になります。