1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 信仰は特別な物じゃない。特別な物にしている者がいるだけ。

2024-12-21 21:37:53 | 法話

【臨時法話】


この仕事(住職)をしておりますと、時折「信仰とは、何ですか」と問われる事があります。一昨日も50代の知人女性から「最近、信仰について興味を持つ様になって。だけど、信仰に対する怖さも、拭(ぬぐ)えなくて」と。対し、拙僧「例えば、ですよ。鶯(うぐいす)が鳴かずとも、虫の動き、開花、陽気などで、春の訪れは容易に悟る事が出来るでしょ。が、そこに鶯が一声「ホーホケキョ」と鳴いてくれたら、その春に彩を添えてくれますよね。信仰とは、この鶯の鳴き声(彩り)の様なものかな。別に、無くてもいいが、あればそれなりに、心の癒しになったり、時には勇気を与えてくれたり、と。ただ、皆、勘違いしているのが、先祖の供養と信仰とは、根本的に違うという事。信仰とは、私達の法話などを聞いて『そんな考え方もあるんだな。そんな視点の向け方もあるんだな』と人生の参考にするもの。が、決して鵜呑みにしてはいけない。常に疑問を持って事に当たれば、洗脳される事もなくなるだろうし、道を大きく逸れる事も避けられる、と思うよ」と。


続けて拙僧、この50代女性に「常識的に考えて『これは、おかしい』と疑問に思う事は、やっぱりおかしい、と思った方がいい。一旦、その場に立ち止まって、じっくりと考えてみる必要がある。その時は、1人で悩まず、親でも、友人でも、誰でもいいから、聞く耳を持って、人に相談してみる事も大事かな。それと信仰において、最も気を付けなきゃならんは『功徳を積まにゃ、病気になるぞ、死ぬぞ、災難に遭うぞ』などの脅し信仰の類い。脅し信仰による『功徳を積め』とは、本来の『功徳』とは質が異なり、つまりは『金を出せ』という事。キリストさん、お釈尊さん、達磨さん、最澄さん、空海さん、法然さん、親鸞さんなどの祖師が『脅して人を導いた』なんて話、聞いた事がない。信仰は特別な物じゃないですばい。特別な物にしている者がいるだけで」と。


更に続けて、拙僧「それと、再度言いますが、勘違いしてはならないが、先祖の供養は信仰とは違う、という事。命を流してくれた人達に、感謝の心を向けるは、当たり前の事にて。この当たり前の事が出来てない人間、つまり、親や先祖など、当然感謝せにゃならんものを、感謝出来ない人間を、信用してくれる人など。結構にこれを、その人が信用出来る人間か、信用出来ない人間か、の基準にしてはる人は多いですよ。『いつしか私もこの人に、裏切られるのではないか』と不信感を抱かれて、最後は孤立する事に。そりゃ、中には、感謝の対象にならない親もいるでしょうが、代々命を繋いでくれた先祖までも、同じ様に毛嫌いするはやめた方がいいかな。まあ、取っ掛かりは、こんなもんかな、信仰をするに当たって、気をつける事は。信仰で人生を狂わした人は、山ほどいる。自分の身を守るは、自分だから、ね」と。「わかりました。だけど、住職、信仰のプロがそんな事を言って大丈夫なんですか」と。「信仰の世界に身を置いているからこそ、奥の奥までわかるんだだよ。『名医を教えてもらいたければ、医者仲間に聞け。名匠を教えてもらいたければ、大工仲間に聞け』という言葉があるよ」と、この50代知人女性に。


【付録】

拙僧はこれまでに、法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。

金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

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                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

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次回の投稿法話は、明日の12月25日になります。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 夫婦位牌(めおといはい)と夫婦骨壷(めおとこつつぼ)の話。粉砕機が出来たお陰で、遺骨が粉状に。夫婦一緒に1つの骨壷に。

2024-12-19 16:48:49 | 法話

【12月20日投稿分】  


昨日、檀家の家へ、今年納めの仏壇参りに伺うと、夫婦位牌(めおといはい)と夫婦骨壷(粉砕機で粉にして、夫婦一緒に1つの骨壷に)の話になりました。昨今は、この夫婦位牌と夫婦壺、これを望まれるご主人達が、ちらほらと出てきましたね。拙僧の法話の影響かいな。ところが、この話になると、どの家庭においても奥さんが「どうして死んでまで、こん人と一緒におらにゃならんの。真っ平ごめん被るわ」と。まあ、本心かどうかは別にして、一応、拒否反応をされます。いやはや、ご主人さん達、今日までにいったい何を、仕出かしてきたんでしょうな。まだ、取り返しの効きそうなご主人さん達は、急いで挽回をしなきゃ、残された時間は、結構に短かかですばい。


さて、そんなこんなで、この話が盛り上がっていた時、この家の40代奥さんが「住職さん、1つお願いがあるのですが」と切り出してきた。対し「何ですかいな」と拙僧。「別に、主人が嫌いだとか、主人の家の納骨場所に入りたくないとか、そういう訳じゃないのですが、もし、もしですよ、私の方が主人よりも先に旅立った時には、少しの間でいいですから、実家の父と母が眠る、実家の納骨場所に入れてもらうっていう、わがままは可能ですか」と。対し、拙僧「それは、勿論、可能だよ」と答えた後、ご主人の方に目を向けると「この人(家内)は、前からそれを望んでいて。まあ、どっちが先に逝くかはわかりませんけどね。仮に、私が先に逝ったとしても、その望みは叶えてあげたいかな、と。ただ、その時は期限を決めて、私の方(嫁ぎ先の納骨場所)に帰ってきてもらいたいですが。同じ屋根(納骨堂)の下とはいえ、住む部屋が違ったら、寂しいですもんね」と。対し拙僧「了解しました。ご主人が先に旅立たれた場合は、そうしましょうね。奥さんが先に立たれた場合は、少しの間とは言わず、ご主人が後から追ってくるまで、実家の納骨場所に父上と母上と共に、親子水入らずで居ればよか。そうしてあげましょうね」と。


続けて、拙僧「この件、了解しました、とは言いましたが、年齢的に拙僧の方があなた達夫婦より、10歳以上も年上だから『よし、心得た、任せい』と、責任を持って胸を叩く事が出来ないので、その事を後継する息子達に言っておきますよ。その息子達が万が一、その事を忘れていたらいかんので、君らの家の過去帳に、その旨の事を書き記しておくからね。人が亡くなれば、戒名を記す為に必ず、過去帳を開くから、決して忘れる事はないですから。過去帳ってね、その家の人が他界された時の重要事が、書き記してあるから、結構に面白いんだよ。所謂、過去帳は『〇〇家メモ帳』というところかな。その家の資料にもなるんだ。ところでね、奥さん、あなたのその要望ってね、あなただけが言ってきた訳じゃないんだよ。偶に頼まれる事がある。あの世に逝ったからとて、親子だもんね。そりゃ、遺骨になっても甘えたいだろうし、親元というは、落ち着けるわな」と。


最後に拙僧「生まれ里と嫁ぎ先が、同じ納骨堂でよかったね」と言うと、ご主人が思い出したかの様に拙僧に「あっ、住職、1つ大事な事を言い忘れてました。私が先でも、家内が先でも、2人共が旅立った時点で、2人の遺骨を一緒に粉砕機に掛けて粉にし、1つの骨壷に納めていただけませんか。以前、住職の法話でこの話を聞いた時『これだ。これしかない』と、その時点で決めておりましたので」と。対し拙僧「うんうん、いいよ、了解しました。過去帳にその旨の事も、一緒に書き添えておきますね。だけど、あなた達はまだ、40代なのに、この話はちいと、早うございませんかいな」「何言ってんですか。住職は法話の中で度々『明日の命を約束されている人間は、誰1人もいない。自分だけは死なんと思うとりゃせんか』と言ってるじゃないですか」「おっ、おっ、そうじゃった」と。


【余談】

先日、ある50代読者の男性から、拙僧にこの様な問い掛けが。「わが家の菩提寺(代々の先祖を供養、葬式をしてくれる寺院)の他に父(80代)は、長年お世話になった他宗のお寺がありまして。その寺院のご住職に父は『戒名を付けてもらいたい。菩提寺は〇〇宗だけど、どうしても〇〇宗の〇〇上人さんとのご縁を結んで、この世を去りたい』という思いを。これって、何か問題がありそうなんですが、どうですかね、住職(拙僧)さん」と。


対し、拙僧「他宗寺院のご住職に授けてもらった戒名でも、快く受け入れてくれるご住職(菩提寺)も中にはおられますが、大抵は難しいでしょうな。各々の寺院には、各々の規定(使用する漢字、料金)というものがございますからね。お父上が『どうしても』と言い張るのなら、菩提寺では、菩提寺のご住職に授けてもらった戒名で供養していただいて、そのお世話になった他宗寺院においては、その寺院のご住職に戒名を授けてもらい、その戒名で永代に供養して貰えば、それでよか」と。対し、その息子さんが「戒名が2つあるっていうのは、いいのですか」と。「歴史の中では、複数の戒名持ちは、結構におられるんだよ。その寺院、その寺院、とのご縁が、個人的にある人がおられるからね」と。


この拙僧の進言に対し、50代息子さんが「そうですか。じゃ、もう1つ。その場合、これからの子孫は、どの寺院を重視(授かった戒名)すればいいのですか」と。「そりゃ、当然、菩提寺です。他宗寺院はあくまでも、その他宗寺院と故人本人との関係(ご縁)だけの事ですので。その縁あった他宗寺院で未来永劫、供養をしてもらいたいという、故人本人の思いを子孫が受け入れた、というだけの話です」「なるほど、よくわかりました」と。


【付録】

拙僧はこれまでに、約10年間でSNSに3000話の長短法話、また、法話の本を3冊、世に出させて頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで。尚、檀家は千葉県にも)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳です。父親の他界年齢を基準にすれば、あと僅かに10年。これより先の残された時間は、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


下記で拙僧の過去の法話を読む事が出来ます。興味がございましたら、是非。


金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

金剛寺ツイッター  :https://twitter.com/kongouji093

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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、12月25日になります。添付写真は、わが寺の納骨堂と永代堂。







【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 事実は小説よりも奇なり。世の中には、不思議な事もあるもんだ。なれば、最後まで諦めずに、頑張ろう。

2024-12-17 20:16:20 | 法話

【昨日投稿法話の補足】


知人老医(既に他界)が拙僧に「住職よ、新人医師の教育を任されていた時、彼らに『病気は気から、じゃないから、我々の仕事があるんだ。医者は万能ではない。助かる人間しか、助ける事は出来ん。助からない人間を、助ける事など出来んのだ。自惚れてはいかん。今、君らは、免許取り立ての、何の経験もないど素人に過ぎん。医者は患者から、政治家は国民から、教諭は生徒から、住職は檀家から、親は子供から、育てられて一人前になるんだ。この事を仕事に従事している間、決して忘れる事はならん』と。だが、住職よ、実際は『病気は気から』はあるんだよな。理屈では証明出来ない事例は、山ほどある。住職の檀家さんにも、余命を宣告された女性(60代)の肺癌が、消えた事があっただろう。現代医学では、まだ、解明出来ていない、何らかの作用が働いているんだろうな」と。


対し拙僧、この老医に「そうでしょうね。しかし、あの肺癌消滅だけは、ほんと、驚きましたよ。わが寺の檀家さんの中には『そんな事が本当に起こるの』と思われる病気の回復は、数例ありますけどね。ある老夫婦なんかは、爺様80歳、婆様80歳の時、婆様が痴呆になり、その日によって、爺様の立場がコロコロと変わったんですよ。時には爺様が父になったり、兄になったり、友人になったり、と。敵になった時などは大変で、爺様を木の棒で叩きまくって、禿げ頭が傷だらけに。拙僧、爺様に『婆様を老人ホームに入れたらどうね』と進言したんですが、爺様が『わしは叩かれても構わん。婆さんが愛おしいんじゃ』と自分の命が尽きるまで、婆様の世話を献身的にしていましたね」と。


続けて拙僧「その爺様が5年後に他界を。その葬式の日、婆様が完全正常に。子供達が『住職、これ、どういう事ですか。母は、狂言してたって事ですか』と。対し『5年間も狂言し続けるは、流石にないでしょ。爺様が婆様の痴呆を、向こうに持って逝ってくれたんじゃないの。そう考えるしか、意味がわからん』と拙僧。その婆様ですが、痴呆が治った85歳から、他界する103歳まで、正常のままでした。この話を法話に投稿したら、SNSを読まれていた医師達が『そんな事、初めて聞いた』と拙僧に驚きのメールが。迷信は、解明されたら、迷信ではなくなりますもんな。そんな不思議も、解明される時期が、いずれは来るんでしょうけどね」と、この知人老医に。この老医ですが、拙僧の父が他界(22年前)した4年後に、この世を旅立って逝かれました。


これは余談ですが、わが寺の檀家で、当時60代男性が主治医に「俺は、酒も煙草も暴飲暴食も控える気はない。あんたはプロだろ。俺に規制を掛けずに、病気だけを治せばいいんだ」と。対し、その主治医が「私に何を期待しとるんだ。不摂生を改める気になってから、出直してこい」と。お寺の檀家さんには、この手のタイプが何人も。やりたい放題、したい放題やって、人に迷惑を掛け回して、幸せにだけはなりたい、とお願いに来る人達が。神仏も困ってるでしょうね、「私にいったい、何を期待しとるんだ」と言って。


【付録】

拙僧はこれまでに、約10年間でSNSに3000話の長短法話、また、法話の本を3冊、世に出させて頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで。尚、檀家は千葉県にも)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳です。父親の他界年齢を基準にすれば、あと僅かに10年。これより先の残された時間は、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


下記で拙僧の過去の法話を読む事が出来ます。興味がございましたら、是非。


金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

金剛寺ツイッター  :https://twitter.com/kongouji093

金剛寺フェイスブック:https://www.facebook.com/天徳山-金剛寺-1543297575974719/

                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?


【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、12月20日になります。添付写真は、わが寺の薬師如来。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 映画『ドクターX』を見て、考えさせられた事を、この度は法話に。

2024-12-17 06:31:10 | 法話

【臨時法話】  西田敏行さん、ご冥福をお祈りします。好きだったな、この俳優さん。


昨日、家内と一緒に映画館へ『ドクターX』を見に行きました。終了後に家内から「どう、パパ、面白かった」と聞かれ、対し拙僧「そうだね、この大門未知子さんだが、晩年(歳を取った姿)が見てみたい気がするよね。晩年を迎えるまで、この仕事(ドクター)にどの様に従事していくのか、それを作者がどう描こうとするか、興味があるな。私の知人であった女医さん(既に他界)は、90歳まで現役を。この女医さんも外科医だったが、ある程度の年齢で手術からは身を引き、その後は、ご老人や子供達のケアを」と。


続けて拙僧、家内に「映画を見る時はいつも、この映画は自分(拙僧)に何を問い掛けてくれているのかな、という思いで見てるんだよね。今回(ドクターX)は、若い頃に父(72歳で他界した、わが寺の先代)から、偶に言われていた言葉を思い出させてもらったよ。『英照(拙僧の僧名)よ、1つ聞くが、お前のやってる仕事(住職)は、いったい何なんだ。よく考えてみろ。医者の仕事は、政治家の仕事は、教諭の仕事は、父親の、母親の本来の仕事は、いったい何なんだ』という言葉だったが。そう言われた時にはいつも、何かしら『そう言われるだろうな』という、身に覚えがあったんだよね」と。


更に拙僧、家内に「この大門未知子さんと、その師匠(岸部一徳さん)さんの生き様(どんな手を使ってでも、今ここにある命を助ける努力をする)だが、映画の中の話とはいえ、自分の仕事に置き換えてみた時、考えさせられる事が、結構にあった。よか映画だったね。それにしても、西田敏行さんだが、大好きな俳優さんだったな。『池永玄太80キロ』のドラマでは、どれほど、笑わせてもらって、泣かせてもらった事か。私(当年62歳)が19歳の頃のドラマだったが」と家内に。


【付録】

拙僧はこれまでに、法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

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次回の投稿法話は、12月20日になります。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 結婚がしたい、子供が欲しい、という女性にだけ拙僧「結婚は何歳でも出来るが、子供は何歳でも、という訳にはいかんよ」と。

2024-12-14 20:54:03 | 法話

【12月15日投稿分】


昨年の秋に拙僧、ある団体で講演をさせてもらいましたが、その講演に参加していた女子高生(優秀校)から、連合で電話がありまして。彼女達曰く「住職は私達女子高生(約40人)に、少子化がもたらす様々な問題を指摘してくれましたが、その話を聞いていて、かなりの友人達が『早く、若い内に、結婚をしなきゃ』と心を動かされました」と。


その電話の中の1人が「実は住職さんのお話の中で、私の心に響いた事が2つありまして、その1つは『一概には言えないが、育てられた経験しかない者、育てた経験のない者は、いつまで経っても、大人になってない様に感じる。子育てというは、1に我慢、2に我慢。子供が成長するを、ひたすらに待つが、親の仕事。その間に親も、子供からしっかりと育てられていく。常日頃は、その差(育てた経験のある者、ない者)は、殆どわからないが、腹を立てた時の怒り方が、育てられた経験しかない者は、子供と変わらん怒り方をする』と住職が。その言葉を聞いた時、親戚の叔父や叔母の事が脳裏に。父には独身の弟、妹が2人、母には、独身の姉が1人。当に、住職が言われる通り、独身の叔父、叔母は、腹の立て方が当に、子供の怒り方のそれ、かな。私も結婚せず、子供を育てるという経験をしなかったら、ああなるのかな、と思ったら、ゾッとしました」と。


続けて、この女子高生が「今1つの衝撃は、子供を授かる話です。女性は生涯の卵の数が決められており、卵の数が年齢を増すごとに、急降下で落ちていく(出生児200万個、思春期30万個、25歳前後10万個、35歳前後5万個)という話。また昨今は、第一子を産む平均年齢が、31歳であるという事。4組に1組が、ドクターの力を借りて、不妊の治療や検査を。不妊治療の検査で、問題は女性の方ばかりでなく、男性の精子が極端に少ない事が問題、というケースも少なからずあるという事。また、凍結卵子を解凍し、顕微授精が成功する確率は、非常に低い(ある年は、29%であったと)という事(詳細は、ググって)。凍結した時の年齢が、35歳以下と、35歳以上では、極端に差が出るという事も。この凍結保存方法ですが、私は『赤ちゃんは、この方法をとれば、絶対にできる』の認識でしたので、かなり衝撃的な数値でした」と。


更に、この女子高生が「日本国(政治家さん達)は『少子化、少子化』と騒ぎ立てる前に、中学で、高校で、この数値を絡めて、現実の話をしてもらいたい。恐らく、この現実を皆、知らないと思う。そりゃ、中には『私は結婚する気もないし、子供も欲しいとは思わない』という生徒も一定数はいるでしょうが、住職がSNS内の様々な法話の中で『今、正解と思っている事も、時間が経ち、知識、知恵、経験が増していけば、自ずとその正解も変わっていく。10年経てば、人の考え方は変わる』と。この度の講演でも住職さんは『結婚は何歳でも出来るが、子供は何歳でも、という訳には、いかんのだよ』と真剣に私達に話を。ことごとく、つくづく、考えさせられました」と。


対し拙僧、この電話の女子高生達に「こうした数値は、あくまでも、参考数値でね、勿論、例外は山ほどある。わが寺の檀家さんの事例ではあるが、ドクターの力を借りず、52歳で妊娠された女性も。『ご主人には、子種がない』と医師に宣告された夫婦が、その土地を縁に人は生まれてくる事から、氏神(八幡様)さんに、何年も日参(毎日詣でる事)して、男の子を2人(現在息子達は50代)を授かった事例も。他にも、鬼子母神さんや、納骨堂、お墓のご先祖さんに願掛けをして、40代で子宝に恵まれた夫婦も。これらの事例は恐らく、神仏に願う事で『子供を授かれるかもしれない』という期待感が免疫を向上させ、子供が授かりやすい体質に変わっていったが、本当のところではないかと思うよ」と。


対し、この女子高生が「確かに、そうかもしれませんね。でも、住職さん。40代という高齢での妊娠、出産って、やっぱ、リスクがありますよね。それに、普通に考えて、若いお母さんの細胞をもらって生まれてきた方が、子供も元気(命の力)な様な気がする。話は変わりますが、1つだけ、国に対して文句があるんですよね」「何よ」「不妊治療に掛かる金額があまりに高額、という事です。『子供を産みましょう』と広く投げ掛けるのなら、国は、この不妊治療代を低額(無償)にしろよ、と。そう思わない、住職さん」と。


最後に、この女子高生達が「だけど、住職さんは、勇気ありますよね、この時代にこんな話(結婚、出産)を。下手したら、袋叩きになるのに」と。「知人の女性が51歳の時に、55歳の男性と結婚を。2人共が、初婚。この女性は若い頃『結婚なんて、子供なんて、必要ない』と、ずっと豪語を。が、結婚して1年が過ぎた頃、この女性が「住職、やっぱ、子供が欲しい』と。こんな女性が拙僧の周囲には、結構いるんだよね。時間が経てば、考え方は変わるもんな。そりゃ、こんな話をしたら、下手したら、袋叩きだよ。だけど、拙僧がお寺に入った時、父(お寺の先代)から『見てわからん奴は、言うてもわからん。が、言うてやらんと、尚、わからん。言うてやる人間は、嫌われる。が、誰かが嫌われ者にならにゃ。お前は嫌われ者の役目を担え』と拙僧に。まあ、そういう事かな」と。


【付録】

拙僧はこれまでに、法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、12月20日になります。